夕飯を食べながら、テレビで衝撃的なニュースを見ました。
認知症の親が言うことを聞かないから、たたいた。
60歳代の男性が、言うことを聞かない母親をたたいてしまって、残念ながら亡くなってしまったというのです。
これも介護殺人の一つだと思います。
年老いた親の捨て方。みんな悩んでいる
自分を育ててくれた親を捨てること、簡単なことではありません。
この60代男性も、老親を老人ホームに入れることは、親を捨てることなのだと悩んだのかもしれません。
老人ホームに入れるお金がなかったのかもしれません。
理由まで言っていなかったけれど、自分の親を殺めてしまうという悲しい結末になってしまいました。
亡くなられたその母親は、重度の認知症だったようです。
何度も徘徊を繰り返し、今日もまた家を出ようとした所を怒ってたたいてしまったのです。
たぶん、この男性も何度も認知症の親を捨てたいと心のどこかで思っていたのではないでしょうか。
認知症というのは、人格が変えてしまいます。
まるで別人です。
私も母を見ていて、本当にそう思います。
昔の母ではないとわかっていても、どうしても受け入れられない時もあります。
認知症が悪化して壊れていく親を見るのはつらいことです。
私は月に、一度か二度しか会わないので、なんとか優しくできるのです。
たぶん一緒に住んでいたらこうはいかなかったと思います。
老人ホーム、高齢者住宅などに入れること。
それを捨てることだと思い、罪悪感を持ってしまう人が多いのだと思います。
年老いた親を捨てるなんてできない
悩みながらも、そんな日はやってきました。
うちの場合は、母との同居に疲れはてた兄のお嫁さんは、兄に離婚を迫りました。
兄は、すごく悩んだ末に、お嫁さんを選びました。
母を高齢者住宅に入れました。
スムーズに入ることができたので、捨てたという罪悪感はないと思います。
高齢者社会となり、このようないろいろな問題も出てきています。
50代の今、まだまだ先だからと、のんびりかまえていられないです。