老後貧困

ドトールコーヒーにて、下流老人たちの底辺の会話




昨日のランチは久しぶりにドトールコーヒーに行きました。

そのドトールコーヒーは、おばあさんたちがいつもいっぱいいて、大きな声で話しています。
昨日は席がすいていたので、今日はゆっくりコーヒーが飲めると思っていたのです。

ところが、少ししてから70代くらいの高齢の男性たちがドヤドヤと入ってきました。
数人のグループだったのですが、大きな声で話し始めました。

聞くつもりではなかったのですが、とても大きな声だったので話の内容が全部聞こえてきました。

下流老人たちの底辺の会話

年金の話をしていたので年金生活者だとわかりました。

「俺は5万しかもらっていない。」

「わしは3万。」

「俺は生活保護受けてるから、病院代も全部ただなんだ。」

「コロナにかかっても病院行けないから、かかったらもうおしまいだな。」

「おまえはいいな、病院代ただで」

この高齢の男性たちは、貧乏自慢をしているの?と気が付き思わず聞き耳を立ててしまいました。

ではとうやって食べているのだろう?と興味を持ったのですが、その話にはふれずじまいです。

その後は、若い頃の自慢話になっていきました。

「あの頃はよかった」

「俺は東北の女に全財産くれてやった。」

「あの頃は羽振り良かったからな」

「わしは、〇〇万をあのお店でつかった」みたいな話を大きな声で。

アルコールのにおいがぷーんとしてきました。
昼間から飲んでいたみたいです。

高齢男性の話は盛り上がり、私はゆっくりコーヒーを飲むことができませんでした。
その後聞こえてきたのは、年齢の話です。

どうやらその男性たち67歳で、高校の同級生みたいでした。

67歳?
別居中の夫と同じ年でした。

夫の高校の同級生だったりして。
そんなに世間は狭くないでしょう。

1人の男性を見てハッとしました。
歯がなかったのです。

恥ずかしながら、別居中の夫も前歯が一本しかありませんでした。
別居前の数年前に一本だったので、今はその一本もないかもしれない。

若い頃から歯医者が嫌いで、歯がぬけても放置。
その後は保険証もないので、歯医者に行くこともできなくなりました。
ご飯は歯茎で食べていました。

別居中の夫は67歳、無年金無保険でもなんとか生きています
別居中の夫は67歳になりました。 無年金無保険でもなんとか一人で暮らしているようです。 特別定額給付金10万円、私はほぼ借金を返しました。 この10万円、無年金無保険の夫はかなり助かったのではないかと思います。 ...

私の夫もここにいる高齢者たちと同じ、下流老人?
(60代で老人と呼ぶのはまだ早いかもしれませんが)

夫は友達も、仲間もいません。
親戚づきあいは自らたちました。

孤独に生きていると思いますが、こうやって愚痴を言える相手もなく、可哀そうな人だなと憐みの気持ちでいっぱいになりました。

夫はたばこを吸いますが、アルコールは飲みません。
無年金なので、人生最期の日まで働くことになると思います。
自営業なので細々とやっていると思います。

恐れているのは、大学生の息子にSOSを求めてくるのではないかということです。
最悪食べていけなくなったら、唯一の身内である息子に頼ってくるのではないかと思うのです。

娘は18歳で家を出てから一度も会っていません。
結婚したこと、孫ができたことも知りません。
娘は父親はいないと思って生きています。

ドトールコーヒーでの男性たちの会話から、夫の老後を案じてしまいました。
人の老後を心配している場合ではないのですが・・・

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