今日も寒い一日、スーパー内は暖房がついているはずだけど、寒かった。
店内はバレンタインデーとひな祭りのアイテムを飾られ、いっきに春らしくなりました。
いろんな意味で春が待ち遠しいです。
昨日、Amazonプライムで「おらおらでひとりでいぐも」という映画を見ました。
おらおらでひとりでいぐもとは、私は私らしく一人で生きていくという意味だそうです。
これからおひとり様の老後を過ごすことになる私には、参考になるだろうと見てみました。
原作は、若竹千佐子さんの小説なんですが、63歳で作家デビュー、いきなり芥川賞、文藝賞を受賞しています。
55歳で夫を亡くして、主婦業の傍ら執筆を続けていたそうです。
63歳で作家デビュー、そして賞をとるなんて、すごすぎます。
60代はまだまだ輝ける年齢なんだと勇気をもらった気がしました。
|
これが日本の平均的な独居老人の姿なの?
この小説が発売されてすぐに、これは自分のことが書かれていると高齢女性には絶賛されたそうです。
75歳の桃子さんを演じるのは、女優の田中裕子さん。
茶の間にポツンと一人で座るシーンが何でも出てきます。
食卓の上には、スーパーのお惣菜。
(一人暮らしあるあるです)
でかける場所は、病院と図書館。
病院の待合室は、高齢者であふれています。
75歳の桃子さんにとっては、夫のお墓参りにいくのも、大仕事です。
これがとてもおおげさに描かれているのですが、私の母もこんな感じだったなと思い出しました。
電車とバスを乗り継いで、晩年の母にとっては大冒険だったのです。
迷いながらも、必死にお墓参りに行っていました。
茶の間に座っていた桃子さんの前に、三人の男性が現れます。
何?どういう意味?と最初はわからなかったのですが、この三人は桃子さんの心の中の声だったのです。
さびしさ1さびしさ2さびしさ3です。
この映画に出てくる桃子さんの生き方が、日本の75歳の平均的な姿なのかもしれない。
子供はあまり寄り付かない、たまに来るときはお金を貸してという、寄ってくるのは車のセールスマンだけ。
どうみても寂しい老後に見えたのですが、この桃子さんはあえて一人でいること、孤独を選んでいます。
こんな人ばかりではないんだろうとは思いますが。
旦那さんが亡くなって、どうしようと思ったけれど、ホッとしている自分もいたという言葉が印象的でした。
いつか一人になってみたかったようです、
内容的には???とクビをかしげたくなるシーンがたくさん出てきますが、田中裕子さんの演技が素晴らしくて、最後まで見てしまいました。
桃子さんの若い時を演じるのが、蒼井優さんです。
蒼井優さんの演技も、引き込まれるものがありました。
今ならAmazonプライムで無料で見れます。