男の子をお持ちの方なら、わかると思いますが、男の子って理屈なしにかわいいのです。
夫にとっても私にとっても待望の男の子誕生でしたので、息子が生まれた時は、本当にうれしかったです。
夫は、息子誕生に涙を流して喜びました。
夫の涙を見たのは、その時が初めてだった気がします。
息子を溺愛はデメリットばかり・・・
息子を溺愛することはデメリットばかりだったと、今になって思います。
一番は、ずっとずっと娘に寂しい思いをさせてしまったことです。
娘が7歳の時に、息子は生まれたのですが、その時から私と夫の目は、すべて息子に向かっていました。
7歳だった娘は、しっかりしていたので自立が早いなんて勝手に思っていました。
この子は一人でも大丈夫だなんて勘違いをしてしまいました。
寂しさに耐えかねての行動なのか、娘は中学に入り、不良仲間とつるむようになりました。
髪の毛を金髪にした夏休み、警察に補導されたこともありました。
(まるで積木くずしの世界でした)
お父さんお母さん私を見て!というサインだったのかもしれません。
大人になった娘は、買い物依存症や、過食症に悩んでいました。
買い物依存症や、過食症などの摂食障害は、愛情不足が原因であることが多いらしいです。
私のせいだって思いました。
ちゃんと娘をみていなかった。
息子ばかりをみていましたから。
お父さんお母さん、私を愛して!と娘はずっと愛情に飢えていたのだと思います。
そんな娘にも長男が誕生しました。
子供は嫌いだと言っていた娘ですが、可愛い可愛いとlineが来ます。
娘にもちゃんと母性愛が芽生えていて、ちょっと安心しました。
息子を溺愛した母、母は反面教師でした。
私も娘と同じ気持ちでした。
母は兄を溺愛していたからです。
お父さんお母さん、私を見て。
そんな気持ちで、不良にこそならなかったけれど、親に心配ばかりかけていました。
兄も妹も結婚し、私一人が独身で、一人暮らしをするために家を出た時、母と父は、私のために初めて泣いてくれたことを今でも覚えています。
「出来の悪い子供ほどかわいい。
お父さんも寂しいって泣いていたわよ」
母が私に言った言葉も忘れることはできません。
その時、初めて自分だけを見てくれた気がしました。
それはもう30年前の事です。
そんなことを今でも覚えているのは、私が初めて両親から愛情を感じだ言葉だったからです。
息子を溺愛した母と同じように私は息子を溺愛してしまいました。
両親が自分に目をむけてくれない、それがどれだけ寂しいことかわかっていたのに、同じことをしてしまいました。
娘にはたくさん寂しい思いをさせてしまったと後悔しています。
息子を溺愛のデメリット二つめは、息子がなかなか自立しないことです。
母子家庭特有の共依存というものなのか?
未だに私にいろいろな悩みを打ち明けてきます。
どうすればいい?なんてしょっちゅうです。
私が手を出し口を出し、育ててしまった代償かなんて思います。
今もすぐに助けてあげたくなります。
これではだめ、わかっているのですが・・・