以前書いた、この記事ですが、今でもよく読まれています。
一人暮らしを、昨年夏にスタートしてからは、まったく行かなくなったドトールコーヒーですが、先日コロナワクチンを打った帰りに、久しぶりに行きました。
私がよく行っていたドトールコーヒーは、大き目なお店で、席数が30くらいあると思う。
コロナ禍なんで、みんな静かにコーヒーを飲んでいました。
私は、一番好きなアイスカフェモカをオーダーし、ゆっくりと飲んでいました。
ドトールコーヒーで、またまた底辺の会話を聞く。
アイスカフェモカを飲んでいたら、40代くらいの男性の二人連れが入ってきました。
突然大きな声で話しだします。
「1000円でいいから貸してくれないか?」
「この前は東京の親戚に3000円借りてきた、交通費もなくてPASMOにチャージしてもらったが、もうないんだ」
こんなことを、大きな声で話す男性、思わずどんな人なのか顔を見てしまいました。
身なりはキチっとしていたけれど、普通のサラリーマンには見えませんでした。
どうやら働いていない様子。
その3000円は、ギャンブルで使ってしまったと言う。
あきれた相手の男性。
「おまえ、ギャンブルはやめろと言っただろ!」と怒鳴る。
一瞬、店内にいたお客さんが、一斉にそちらを見た。
私もその怒鳴り声にドキッとして、喧嘩がはじまらなければいいのにと思いジッとしていました。
ギャンブルは楽しみのためにやっていると静かに答えていた男性。
ここにくれば、顔見知りがいて、誰かがお金を貸してくれると期待してきてみたとも言っていた。
どうやらそのドトールコーヒーで一日過ごす仲間たちがたくさんいるらしい。
ギャンブルにお金をつぎこみ、働かない人が本当にこの世の中には存在するんだと思いながら、会話を聞いていました。
相手の男性は1000円を貸すのか?
それとも、その人には断られて、他の人に借りたのだろうか?
そこまでは見届けることはできませんでした。
次に70代くらいの女性の二人連れがやってきた。
この二人も、大きな声で、ずっと人の悪口を言い合っていた、
見ず知らずの全くの他人の会話でも、人の悪口を聞き続けるのは、あまりいい気分はしませんでした。
ここのドトールコーヒーは、静かにコーヒーを飲める場所ではないと悟り、アイスカフェモカを飲み終えてトットと出ることにしました。
息子が過去に、孤独を感じていた時、よく通っていたのが、タリーズコーヒーです。
周りは、みんな一人だから、自分もその中の一人、孤独を感じないですむと寂しくなるとわざわざ出かけていました。
へぇーそうなんだ?と私は理解できなかったけれど、ドトールコーヒーに集まる人々、そこをたまり場としている人も、もしかしたらみんな寂しいのかもしれないって思いました。