今日も残暑が厳しく、テレビをつければ暗いニュースばかりで、食欲もなくなってきました。
私の母は今年に特別養護老人ホームに入所することができて、喜んでいました。
費用が安いうえに、とてもきれいな施設だったのです。
ところが喜んだのもつかの間、入退院を繰り返しています。
嘔吐が続き、血圧も低下しているという連絡を受け、救急搬送すること3回。
つい10日前に退院したものの、まだ嘔吐と血圧が低下しているという連絡がありました。
母の終わりの日が近づく、ついに看取り介護へ
看取りとは?
近い将来、死が避けられない人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和、軽減するとともに人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること
コロナ禍で面会のできない状況が続いていました、先月退院した時にあったのですが、まだ私や妹のことはわかっていました。
がりがりに痩せていてショックを受けました。
今は食事もとれなくなっていて、内臓の機能もどんどん低下している状況です。
母の意識があるうちに会いに行きたいと思っています。
母が看取りの段階に入ったと聞いて、今日は通勤中のバスの中でいろいろ思い出していました。
私のためだけに泣いてくれた日は忘れません。
母は兄を溺愛していて、父は妹を溺愛、私はいつも寂しい思いをしていたのです。
独身時代は好き勝手に遊び惚けて、たくさん心配をかけました。
私が今でも忘れられないのは、私が一人暮らしをスタートする時に母と食事をした時のこと。
アパートの近くまで来てくれて、一緒にご飯を食べたのですが、母はその時、「あんたが出て行って寂しい、お父さんもそういってた」と言い涙を流したのです。
私のために母が涙を流している!驚きとともに、すごくうれしかったのを覚えています。
母は兄だけを見ていたわけではないと、今更気が付きます。
残念な結婚をした私をいつも心配してくれた母、私の娘が生まれた時は初めての女の子の孫で、洋服をたくさん買ってくれました。
夫に暴力を受け実家に逃げ帰った時も、母は本当に温かく迎えてくれました。
今、思い出すのは優しい母ばかりです。
兄ばかりを溺愛していたとひがんでいた私ですが、最期は私たちを育ててくれてありがとうと言って見送りたいです。