認知症

監察医「朝顔」時任三郎さんの認知症役がせつなかった




昨晩は、久しぶりにテレビドラマを見ました。
「監察医 朝顔」はスタート当時から見ていたのですが、昨日は久しぶりのスペシャル版をやっていました。

時任三郎さんの認知症役がせつなかった。

前回のスペシャル版で、少しずつ認知症の症状が現れていたジイジ。
今回の放送では、いきなり何もわからなくなっていました。

目に入れても痛くないはずの可愛い孫つぐみちゃんを突き放したり、うるさいと怒鳴る場面がありました。
つぐみちゃんはショックを受け、傷つきます。
まだ小学校低学年のつぐみちゃんには、認知症がどんな病気なのかわからずに、治ってほしいと願っていました。

ジイジは、自分が何もかも忘れてしまう前に、パソコンに家族あてにメッセージを残してありました。
みんなに迷惑かける前に、施設に入れてほしいと、自分が入居したい介護施設まで、書かれていました。

主人公朝顔は、父親の希望通りに、その介護施設に入れることを決断します。
本当は、別れたくないのにという言葉が本心だったと思いますが。

時任三郎さん、髪の毛が真っ白になっていたけれど、まだ64歳です。
64歳で何もかも忘れてしまう役、その演技がとてもせつなかったです。

私の母も、何もかも忘れていく恐怖と闘っていました。

認知症の進行を止める薬は飲んでいたけれど、自分が自分でなくなっていくというのは、とても怖かったと思います。
母は、私たち子どものことは、忘れることなく、最期はありがとうと言って旅立ちました。
最後の時は、良いことばかりしか思いだないようで、愚痴や悪口をまったく言わなくなっていたので、苦労したことなどみんな忘れてしまったのかもしれません。

自分も、認知症になると想定しておく

今回のドラマのように、まだ頭がしっかりしているうちに、家族へのメッセージを残していくべきだと、すごく思いました。
認知症にならないのが一番ですが、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるという現実があります。

親は子供に迷惑をかけたくないと思い、子供は親は元気でいてほしいと願う、ドラマの中で出てきた言葉ですが、本当にそう思います。
幸せな時間は長く続かないものという言葉も、重みを感じました。

永遠に続くものなんて、何もないのです。
自分が壊れる前に、何もできなくなる前に、もっと今を楽しもうと思いました。

監察医朝顔、とても素敵なドラマでした。

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