認知症

一年前の自分のブログを読んで、悲しくなった




先日仕事がお休みの日、町内放送が流れました。
これから大雨でも降るのか、それとも波浪警報でも出るのかと耳をすませて聞いていました。

町内放送って、だいたいが警報発令の時に流れるからです。

ところが違いました。
新型コロナウイルスが蔓延しています、不要不急の外出はさけてくださいというものでした。

まだこんな放送が流れているんだと思いながらも、近くのスーパーに買い物に行きました。
そのスーパーの裏は大きな公園があるのですが、そこでは多くの家族連れやグループがバーベキューを楽しんでいたのです。

ステイホームに従う人と無視する人。
なんだか変、今の日本。
マスコミが流す情報も信じられなくなってきました。

昨年の今頃の自分のブログを読んで悲しくなりました。

母のことです。

昨年の4月、母はまだ頭もしっかりしていてサ高住で暮らしていたのです。
電話で話した様子も書いてありました。

「どこかにご飯を食べに行きたい」と母は言っていました。

通院の帰りにいつもラーメンを食べに行っていたのです。
母はワンタンメンが好きでした。

「コロナが収束したら行こうね」と約束していたのでした。

ずっとサ高住にいて、外部と遮断されて寂しかったと思います。

それから母は急激に認知症が悪化していきました。
この一年でこんなに悪くなるとは・・・

やっぱりコロナのせいもあるんだろうなぁと思います。

404 NOT FOUND | お茶のいっぷく
60代一人暮らし、つつましく生きる

コロナのせいでひきこもる→足腰が弱る→ベッドから落ちて大腿骨骨折→寝たきりで外部とも遮断→脳が老化し認知症の悪化

こんな感じで負の連鎖です。

現在は尿管カテーテルをつけ排泄もできなくなり、寝たきり生活になりました。
コロナが収束をしても、もう一緒にラーメンを食べにいくことはできないでしょう。

もう一度連れていってあげたかった。

昨年までは電話で話すこともできたのに、大腿骨骨折で入院してからはそれもできなくなりました。

昨日、妹から連絡があり、母の携帯電話を解約するということでした。

「もう電話もできない、さびしいね」と妹からのlineでした。

必死にメールの練習をしていた母を思い出したら、なんだか泣けてきちゃいました。

母はもう自分が壊れていくという恐怖もなくなったと思う。
それほどにボケてしまったということです。

タイトルとURLをコピーしました