横須賀市では、コロナワクチン接種はさいか屋というデパートでやっています。
今日、そのさいか屋近くに買い物に行きました。
高齢者がゾロゾロと、まるでイベントに参加するようなワクワクした顔つきでデパートの中へと消えていきました。
ワクチンをうつと、何か割引特典があるようです。
コロナワクチン接種を終えた高齢者に、かけられた冷たい言葉
デパートから出てきた高齢のご夫婦、ご主人の方は杖をついてやっと歩いていたのです。
それを支えるように奥様が寄り添っていました。
目の前の道路を渡ろうとした時、ご主人は道路の途中で転んでしまったのです。
二人でオロオロとしていたので、私は声をかけ手を差し伸べました。
そこは横断歩道がない道路でしたが、あっという間に車が渋滞してしまいました。
焦れば焦るほど、よろつくご主人。
そこへ渋滞していた車の後方から怒鳴り声がしました。
「早くしろ!早くどけ!」と言っているようでした。
手を貸してやっと渡り終えた所、怒鳴った男の車が通りすぎました。
またそこで「馬鹿野郎!ヨタヨタしてんじゃないよ」と捨て台詞をはいて立ち去りました。
目が点になりました。
一瞬のことながら心が寒くなる。
別居中のわが夫のように、怒鳴り散らす人間のなんと多いことか。
怒鳴った運転手の顔を見ましたが、たぶん50代くらいで鬼のような険しい顔をしていました。
道路を渡り終えた高齢ご夫婦は、とても悲しそうな顔をしていました。
必死な思いでワクチンを打ちに来たのだろうに。
コロナワクチンを打ちに行くって、足腰が弱った高齢者には大変なことだと思いました。
それにしても車から怒鳴った男、いつかは自分も同じめにあうと思う。
自分でまいた悪い種は、必ず刈り取ることになります。
自分も高齢者になるのに、なんでそんな冷たい言葉を吐けるのか。
今の日本はまだまだ自己中の人が多い気がします。
別居中の夫はよくコンビニ店員に怒鳴っていたようです。
咳をしていただけでも、怒って帰ってきたこともありました。
そんな夫に最後に会った息子の話によると、苦しそうにずっと咳をしていたそうです。
自分の咳は棚にあげて、他人の咳は許せない、そんな人でした。