老後を考える

シングル介護、ひきこもりの一人息子が親の介護をする

シングル介護、ひきこもりの一人息子が、母親を介護するまで。

今日は、私の母の妹、つまり私にとっては叔母のことを書きます。

叔母の家は、親戚の中では一番資産家、つまりお金持ちでした。
子供は息子一人、それはもう可愛がり溺愛して育ててしまいました。

私のとって従弟にあたる一人息子は、大学出で、好きな映画の仕事をしていましたが、うまくいかず、家にひきこもるようになっていきました。
ひきこもると言っても、パソコンで仕事はしていたと思います。

数年前に、叔父さんが亡くなり、叔母さんはアルツハイマー型認知症になってしまいました。
まだ60代だったと思います。

ひきこもりだった従弟が、叔母さんを介護するようになりました。

洗濯、掃除、食事全部やってあげていました。
社会人でもなく、結婚もしていなかったので、従弟は自由でした。

叔母さんは食事をしてすぐに、食べたことを忘れる。
毎日言い合いになっていたそうです。

でも、本当によくつくしていたと思います。

3年前、叔母さんは脳溢血で倒れてしまいました。
危篤状態であるという連絡を受けて、私や妹、そして母は、病院にかけつけました。

医師からは、もう意識はもどらないであろうと告げられました。

残された道は人工的に生きることでした。

従弟はどんな姿ででも、生きていてほしいと人工呼吸器と胃ろうをつけることを決断しました。

あれから5年、叔母は一度も目を覚ましません。
白髪まじりだった髪の毛は真っ白になりました。

従弟は、一日もかかさずに病院に通っています。

意識のない母親のそばにいるだけですが、それが日課になっています。

叔母さんは、意識がなく、もう植物人間です。
誰もお見舞いに行かなくなりました。

私の母も、行くたびに泣いて、ただつらいだけのお見舞いに行くことをやめてしまいました。

ひきこもりだった従弟の人生は、シングル介護、一人きりで母親を介護するだけのものとなってしまいました。

意識のない母親の前で、一日を過ごす。
介護とは言えないかもしれませんが。

親戚の中では、一番の資産家の叔母でした。
お金があるだけでは、幸せではないといえる、悲しい老後を迎えています。

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