通勤バスの中から見える紫陽花ロード、連日の暑さにしおれ始めてしまいました。
これから見ごろだと思っていたのに、もう梅雨はあけてしまうのでしょうか?
紫陽花は雨の中で、美しいのに。
この新幹線殺傷事件で、発達障害だから事件を起こしたという報道がされていました。
この報道を受けて、発達障害の家族がいる人たちはいたたまれない気持ちになったと思います。
発達障害は100人中、5、6人の割合でいると言われています。
発達障害グレーゾーンを含めるともっと多いのではないでしょうか?
最近、発達障害という言葉が一人歩きしているように感じます。
息子も発達障害グレーゾーンです。
自分はほかの子と違うと言い、悩みだしたのは中学生の時です。
発達障害ではないということを証明するために、心療内科へ行きたいと言い出したので、思春期外来へ連れて行きました。
息子ののぞんでいた答えは出ませんでした。
発達障害ではないというはっきりとした数値は出ないし、発達障害ですともいわれませんでした。
いわゆるグレーゾーンでした。
その時、息子は、普通に生まれたかったと相当苦しみました。
発達障害イコール普通じゃないという世間の偏見の目が、確かにあると思います。
発達障害だから犯罪を犯しやすいは、間違った報道でした。
そのような報道をした各社は、訂正文とともに謝罪文を出していました。
報道というのは、なんでも大げさに書きます。
大げさに書けば、みんなの注目をあつめます。
マスコミは信用してはいけないということ、あらためて思いました。
わが息子ですが、母親の私でも変わった子だなと思うこともあります。
何よりも、変人気質の夫から受け継いだものがたくさんあります。
夫も発達障害だったのかもしれないと、今でも思っています。
とにかく理解しがたい行動がたくさんありました。
家庭内暴力と言う形で、私の家庭は崩壊しました。
つきあっている時は全くわかりませんでした。
息子は、夫のDNAを、引き継いでいます。
息子本人もそれが嫌で嫌でたまらないと言っていた時期もありました。
なんで俺を産んだんだ?と責められたこともしばしばありました。
今は、自分が発達障害グレーゾーンであることを受けいれています。
変わろうと努力してもできなかったことを悟りました。
「自分は自分なんだ、もっと苦しんでいる人が世の中にはたくさんいるんだね、苦しんでいるのは自分だけではない」最近、こんな風に言っていました。
息子には、良い所もたくさんあります。
勉強が好き、そんな子あまりいないと思います。
(変わっていますよね)
まず私が、息子を受け入れました。
そこから息子は変わっていきました。
お父さんにそっくりだね
そんな言葉を投げつけていた私は、もう二度とその言葉を言わなくなりました。
新幹線殺傷事件の容疑者も、両親どちらかでもう受け入れてあげたら、ここまで追いつめられることはなかったと思います。