同年代のシニアブロガーさんの記事を読むと、まだ両親がお元気な方がいらっしゃいます。
母と食事なんていう記事を読むと、うらやましくなります。
先日、同年代のお客様が義母の介護を終えて、これで4人全部いなくなった、次は夫と自分の番だなんて、おっしゃっていました。
私もそう、実の両親も、義父母ももうこの世にはいません。
いまだに思う、もっと優しくしてあげればよかった
母が亡くなって、1年半たつので、もう悲しみはなくなったけれど、母とラーメンを食べにいったこと、おしゃれなカフェにランチに行ったことなど、時々思い出します。
認知症の母が、どんどん悪くなっていく過程は、こちらのブログに書いていたので、時々過去記事を読んでみます。
イライラしてた私、なんでもっと優しくしてあげなかったんだろうと思います。
自分もいつかは、母のように、何もできなくなる日がくるかもしれないし、施設に入って、孤独を感じてしまうかもしれない。
施設に入って、誰も面会に来ない家族がなんと多いことか。
母がサ高住や特養に入居してから、そんな現実を垣間見てきました。
コロナ禍だったから、なおさらです。
私は、息子と娘には会いに来てほしいです。
造花に水をあげていた母。
もうすぐ母の日ですが、母に贈った造花を思い出します。
母は庭いじりが好きで、いろいろな植物を育てていました。
サ高住に入居してからはベランダがあったので、何回か観葉植物をプレゼントしていました。
でも、植物の世話もできなくなっていったので、考えてプレゼントしたのが、空気をきれいにするというアートフラワーです。
そのアートフラワーにお水をあげていたのを目撃しました。
「この花きれいに咲いたのよ」
「この花枯れないのよ、すごいでしょ」
「ヘルパーさんもみんなきれいだって言ってくれる」と楽しそうにに話していた母。
「お母さん、その花は造花だから、水をあげなくていいんだから、それに造花だから枯れないよ。」と言おうと思いましたが、言葉を飲み込み、うんきれいだねと相づちをうちました。
造花だから枯れない
造花だから水をあげなくていい
こんなことを言ってもすぐ忘れるだけだと思ったからです。
会うたびに母が母でなくなっていく現実を見て、ただせつなくなった日を思い出します。
もっと優しくしてあげれば良かったと、後悔は多いけれど、亡くなる一か月前には、急に頭がしっかりして、「子供たちにはよくしてもらった、ありがとう」という言葉を残して旅立ちました。
それが救いです。