昨年コロナ禍の中、シニアに関連する二つの法案が改正されました。
一つは「70歳就業確保法」、これは今年の4月に施工されます。
現在は65歳まで定年が伸びていますが、今度は70歳まで企業側が雇い続ける努力をしなさいというものです。
私の職場も65歳定年制度が廃止され、70歳まで働くのはあたりまえのようになっています。
そしてもう一つが年金改正法です。
高齢でも働き続けると、年金はどう変わるの?
★年金をもらうのを遅らせる繰り下げ受給が、現在70歳までだったものが75歳までに変わります。(2022年4月から)
1年遅らせると8.4パーセント増額、70歳まで遅らせると42パーセント、75歳まで遅らせると84パーセント増額します。
75歳にすると倍近く増えるってことですね。
難しい問題ですが、一か月単位で遅らせることができるようなので、65歳近くになったらその時に考えようかと思っています。
★働き続けると年金が増えていく、在職提示改定(2022年4月施工)
65歳になってからも働き続けていると年金が増えていく?
今までは退職時、70歳で再計算という方法でしたが、改定されたことで毎年一回見直しが行なわれて再計算、次の月から年金受給額が増えていきます。
これは70歳まで働く気持ち満々の私にとっては大きな励みになります。
(ねんきんネットを見たくないくらい少ない年金です)
毎年少しづつでも、増えるのなら頑張って働こうという気持ちになると思います。
★対象企業の拡大
現在は501人以上の企業のみでしたが、改正後は段階的に下げていき、最終的には51人以上で適用になります。
(月88000円以上働くと社会保険に入らなければならないというしくみ)
★在職老齢年金制度の改正
かんたんに言うと、年金と給料の合計額が28万以上だと年金受取額がへらされていましたが、
この基準額が47万にひきあげられます。
給料と年金があわせて28万以上になる方は、年金が減額されていました。
これが47万円まで引き上げられます。
結局の所、政府は高齢になっても働き続けなさいよ~、年金受給を遅くすると、もらえる年金額が増えますよ~とはっぱをかけたいのだと思います。
残念ながら、年金崩壊の危機は必ずくると思います。
娘や息子が高齢者になる頃には、本当にもらえない時代になっているかもしれません。