介護

私たち兄妹3人は、母の介護の押し付け合いをしていました。




子育てが終わったら親の介護とよく言いますが、本当に子育てが終わったタイミングで親の介護問題が襲い掛かってきます。

現在母は大腿骨骨折で入院中ですが、普段はサービス付き高齢者住宅で暮らしています。
現在に至るまで、本当にいろいろなことがありました。

私たち兄妹3人は、母の介護の押し付け合いをしていました

父の遺産をすべて受け継いだ兄が、母の面倒をみるということで話は決まっていたので、母は兄夫婦と二世帯住宅で暮らしていました。

その後、二世帯住宅をローンが払えずに手放すことになり、小さい貸家に引っ越しました。
そこから母とお嫁さんの関係が悪化していったのです。
お嫁さんは仕事のストレスもあり、パニック障害になってしまったのです。

その頃、私と息子は家を飛び出したばかりでワンルームで暮らしていました。
お嫁さんから私に連絡があり、「費用は出すからお義母さんと暮らしてくれないか?」と相談がありました。

お金の問題ではなく、とにかくお義母さんと離れたい、そんなことを言っていました。
長女である私は悩みました。

母を引き取るべきか?

ワンルームでは無理なので2DKに引っ越そうかとも考えました。

ただ横須賀に母を連れてくると、遠くて兄や妹が頻繁に会いに来れないとか、私がほとんど仕事で家を留守にしているという問題もあり、その話は消えました。

その後、サービス付き高齢者住宅に入居することを説得しました。

嫌がる老親を施設に入れる方法、母はあっさり承諾しました
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母は泣いて嫌がるかと思ったのですが、意外と簡単に承諾しました。

サービス付き高齢者住宅入居も難航しましたが、結局、介護職の妹が、私に任せてと言ってくれたので、妹の家の近くに決めました。

兄も私も、そんな妹に甘えていました。

母がサービス付き高齢者住宅にあっさりと入居を決めたのは、妹の家の近くだったからだと思います。
妹は頻繁に母に会いに行きお世話をしてくれたのです。

ところが母の認知症が悪化していきおかしな行動や言動をとるようになり妹も疲れていきました。

もう母を押し付けるなということで、爆発してしまったのです。

母の介護をめぐり、妹とは何度も喧嘩になりました。
そして長男である兄はもう母の介護にいっさいかかわっていません。

もう親を捨てるしかない、兄は母を捨てた。
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サービス付き高齢者住宅に入れても、たびたび施設に呼ばれていた妹。
もう私ばかりにやらせるなと爆発してしまったので、その時から通院介助を私も手伝うことにしたのです。

なんでも妹に任せよう、お願いしてしまおうという気持ちがあったのは確かです。
こちらはその頃、息子が受験を失敗し受験鬱になって暴れたりの大変な時期でした。

そんなこともあって、妹の気持ちに寄り添えていなかったと思います。

親の介護をお願いする時

私は妹に甘えていたので、やってもらって当たり前みたいな気持ちになっていました。

「もうやだ!認知症が頭の病気だとわかっていてももうやだ!」
そんなlineがしょっちゅうきました。

ただ愚痴を聞いてくれるだけでいいと妹はよく言っていました。

親の介護をお願いする時は、介護をしてくれる人を労うことが大事です。
いつもありがとう、私が妹を労うことによって、介護の押し付け合いの喧嘩をすることはなくなりました。
そしてできる範囲で手伝うということも大事だと思います。

もうすぐ母は87歳になります。
無表情になり、五木ひろしが大好きで五木ひろしのDVDを見ると喜んでいた母はもういません。

そんなことを思い出すと、寂しくなります。
まだ私と妹のことは覚えているようです。

兄夫婦のことは一切言わなくなったので、忘れてしまったのかななんて思います。

サ高住で五木ひろしを見る母です。

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