認知症

母が杖をついて歩く姿を見て、せつなくなりました




母はどうしているかと思い、電話してみました。

現在夜の9時です。
母は朝と勘違いしているようで、おはようと言いました。

お母さん夜の挨拶はこんばんはだよと言ったら、今、朝だよ、朝の挨拶はおはようでしょと言う。
ついに昼と夜がわからなくなってしまったっぽい。

ショックです。
どんどんどんどん悪くなっていく母。

お正月に母が初めて杖をついている姿を見て、せつなくなりました。

母は、今まで杖を勧めても断固として拒否してきました。

そして転んでしまいました。

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去年の10月のことです。
その時から母の認知症の症状はさらに進んでしまったように思います。

転んだことも救急搬送されたことも忘れています。
ただ転ぶという恐怖感と不安が残り、杖をつくようになったのだと思います。

杖をついて必死に歩く姿は、ただただ憐れで、せつなくなりました。

母が変わっていく、母の認知症が進行していく、時には目を背けたくなることもあります。

母はお正月にみんなで会ったことは覚えていました。
写真を持ってきてと何回も言いました。

孫が3人、娘が2人と共にうつっている自分の写真をみんなに見せたいと言っています。
みんなとは、ディサービスでできた友達です。

ディサービスでは、孫の写真を見せあって、自慢しあっているっぽいです。
母も見せたいのだと思いました。

母の唯一の楽しみはディサービスです。
そこには母より、症状が軽い人もいますし、重い人もいます。
そこでのおしゃべりは、何を話しても咎める人はいません。

母に楽しみがあってよかったと思います。
認知症が悪化していく中、一番不安なのは本人です。

残り少ない人生かもしれませんが、楽しみがあるというのは幸せなことだと思います。

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