以前テレビで、高齢者の犯罪の特集を見ました。
あるおひとり様の高齢者がお弁当を万引きをする画像が流れました。
万引きをした理由はお腹がすいたから。
お腹がすいたからお弁当を盗む?まるで子供ようだなと思いました。
その後、顔は隠してありましたが、刑務所の中の風景が映し出されました。
ここは老人ホーム?と間違えるくらいに高齢者が多かったです。
高齢のおひとりさまの犯罪の90%は、窃盗です。
窃盗というと怖いイメージですが、ほとんどが万引きだそうです。
万引きは立派な窃盗罪です。
何回も何回も再犯して、刑務所にもどってくる受刑者が多いそうです。
刑務所での受刑者たちはなぜか生き生きとして見えました。
私の職場でも、万引きをするのは、ほとんどが高齢者です。
初犯の場合、刑務所に入ることはないようですが、万引きを繰り返すと服役しなければなりません。
高齢のおひとりさまが、万引きを繰り返す理由とは?
・配偶者を亡くし、精神的にまいっている。
・子供が独立して、自分は捨てられたと孤独を感じている。
など精神面からくるストレスで万引きをしてしまう人も少なくありません。
寂しさを埋めたいという気持ちからなのでしょうか。
万引きをしてしまった受刑者に理由を聞くと、一番の理由は節約のためでした。
ようするに、収入が少ないので、食べていけない、少しでも食費を節約したいということで万引きをしてしまうのだそうです。
そして、刑務所にもどることを目的に、わざと万引きを繰り返しす高齢者が多いそうです。
その理由として、孤独、孤立、貧困があります。
刑務所にいれば、無視をされない、相手にされないということもなく、食事も三回できます。
脳トレや筋トレなどもやっていました。
(これはちょっとびっくりでした)
犯罪を犯した高齢者でも、社会にもどり自立を促すためです。
刑を終えて社会に出ても、また孤独や貧困がおそってきます。
刑務所の中の方が何倍もいいわけです。
終の棲家が刑務所の中をのぞんでいる受刑者もいるとか。
お腹が空いたから、スーパーでお弁当を盗む、まるで子供のようだけど切羽詰まったものを感じました。
お金が底をつく、食べる物がない、お腹がすく、捕まるのを覚悟で万引きをする。
実際にこのような高齢者が増えているのです。
この番組を見て、自分はどんなに貧しい老後になろうとも、孤独になろうとも絶対万引きなんかしないと今は思っていますが、
どうなるかわからないなと感じました。
おひとりさまの老後はいろんな意味で、覚悟が必要です。