母子家庭の暮らし

息子にとっての受験は、苦悩でしかなかった




3月12日に、浪人生の息子の受験がすべて終わりました。

国公立大学を目指して、二年間頑張ってきました。
貧乏なのに、赤本と言われる過去問題集を何冊買ったことか・・・

赤本はメルカリとかヤフオクで売れると聞いていたのですが、中を見るとびっしり書き込みがされていました。
だめだーこれでは売れません。

(売ろうという根性がつくづく貧乏性だと思う・・・)

びっしり書いてるノートも山のように出てきました。
よく頑張ったと思います。

今回も緊張したそうです。
本番に弱い息子は、最後まで緊張してしまったそうです。

二次試験から帰宅後。
「どうだった?」という質問はしませんでした。

凡ミスもたくさんしてしまったようで落ち込んでいます。

合格の確率は30パーセントくらいだそうです。

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本当に、息子にとっての大学受験は苦悩でしかなかったように思います。

家では過去問をすらすら解いていました。
大丈夫!
いける!と思い受験大学に向かう。
緊張して、いつもの力が発揮できない。

これを何回やったことだろう。

悔しい悔しいといつも机をたたいていました。

浪人生の母、想像以上に疲れました。

私が一番聞きたくなかった言葉は

「親父に似て弱いから、俺はもうだめだ。
遺伝には勝てない」でした。

これを何回聞いたことか。

その親父から逃げて二人で始めた母子家庭暮らしです。

逃げても逃げても、夫の亡霊から追いかけられている気持ちになります。

親父みたいになりたくないと言い二年間頑張ってきた息子です。
神様は見放さないって思いたいです。

最後の試験。
国公立後期試験の結果は来週22日です。

ギリギリまでどこの大学に通うか決まりません。

国公立がだめだったら、一つ合格をいただいている私立に行きます。
膨大な奨学金という借金を背負うことになります。

小さい頃から、大学費用と、学資保険もためていました。
息子名義で、18歳満期のもの。

それも夫が全部、使ってしまいました。

「大学なんて行くな。」

「働け。」

別居していなかったら、たぶん夫は大学受験も浪人も許さなかったと思います。
だから大学生になれるだけでも感謝なのですけど・・・

貧乏はいやだとこれからの人生で、貧困の連鎖を断ち切るのだと燃えていた息子です。

いつか夫の亡霊から解放されて、夫を超えてほしいと思います。

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