仕事中も、母の事が頭から離れませんでした。
もう何年も大晦日は、一人で年越しをしていた母。
父が亡くなってからはずっとそうでした。
寂しいけど、夜が明けて、元旦になればみんなに会えるから。
昨年もその前も、そんなことを言っていました。
昨日の記事に書いた通り、その兄妹夫婦と甥っ子たちが集まる元旦の新年会が、なくなりました。
母はまだ知らないのです。
私はかわいそうで仕方なく、先日会った時も言えずにいました。
胸がいたんで仕方なかったので、喧嘩中の妹にラインをしました。
年末年始、母を一人にするのはかわいそうと思わない?
天涯孤独の人なんて、この世にはたくさんいる、みんな一人で年末年始を過ごしている
仕方のないこと。
かわいそうだとは思わないと返事がきました。
兄夫婦も、かわいそうだと思う気持ちは全くないと思います。
二世帯住宅で暮らしていた時も、お正月はほぼ顔も合わせなかったらしいです。
それほど、お嫁さんは母を嫌いなのです。
兄も、母は嫌いだったわけで、ますますお嫁さんの言いなりになっています。
母は、天涯孤独ではありません、子供三人孫も六人、ひ孫も一人誕生しました。
いつ会えなくなるのかわからないのに?
いつ子供の顔さえわからなくなる日がくるかわからないのに?
母に寂しい思いをさせていいのかって思います。
妹に、後悔しないのかと聞いてみました。
今まで充分してきたから後悔はないという返事でした。
親御さんを施設に入れている方、年末年始はどうされていますか?
たとえ連れて帰ることができなくても、会いに行きますよね?
兄からは、3月まで忙しいから行かないという冷たい答えが帰ってきました。
母は、兄を溺愛していました。
父は、妹を溺愛していました。
真ん中の私は、愛された記憶があまりありません。
結婚も失敗し、心配のかけ通しでした。
たとえ、私は両親に愛されていなくても、母に、寂しい思いはさせたくないのです。
愛してくれなかった母なんて、別にどうにでもなれ!心配することないよという気持ちになれたら楽だろうなと思います。
仕事中もそんなことばかり考えていました。
天涯孤独、わが夫もです。別居中の夫は自分でそれを選びました。
近所に義妹が住んでいましたが、夫の方から縁をきりました。
唯一の味方だった私と、そして血のつながった子供たちでさえも追い出しました。
別居して4年、ずっとひとりぼっちです。
夫の場合は自業自得だと思います。
だから夫が天涯孤独になり一人で過ごしていることに、これっぽっちもかわいそうだと思いません。
年老いた母が、憐れでならないのです。
誰もいかないなら、私が会いに行こうとさっき決めました。
浪人生の息子も心配ですが・・・