
昨日は、妹とランチに行き、久しぶりにいろんな話をしました。
私は実家を引き継いだ兄夫婦とは、ほぼ付き合っていません。
母が亡くなって4年、命日もサラッーと過ぎていきました。
実家のお墓は東京の郊外にありますが、今回もお墓参りに行ってくれたのは妹夫婦です。
妹は近いこともあって、兄夫婦と連絡を取り合っていて、兄の現在の状況を知り、愕然としました。

親の遺産を独り占めした兄の現在
兄は、ずっと父から受け継いだ家と財産を守っていくと思っていました。
父が亡くなった時、一億円の大豪邸のローンがのこっており、負債があったため、私と妹は相続放棄の手続きをとりました。
ローンの支払いはお兄さんが引き継いでいくという説明が、信用金庫の職員からあったのですが、父の預金がいくら残っているかは、ふれませんでした。
それでも遺産分割協議書に印鑑を押してしまったのです。
その後、負債を返しきれず、兄は二世帯住宅を手放すことになりました。
ローンが払えない、借金が膨らむ一方だったことはその時初めてしりました。
結果的に兄は、身の丈にあった家を建てたのではなく、無理をして3階建ての豪邸を建てて、自分の首をしめることになりました。
最近、不動産屋さんに聞いたのですが、東京でそれくらいの土地は、3億円になっていたのでは?と。
今、東京の不動産は高騰しています。
たらればの話ですが、もし相続放棄しなかったら一億円を受け取る事ができたのかも?なんて思いました。
兄は、3000万円で手放しました、たった数年で10倍になるとは兄も思っていなかったはず。
現在の兄は、もうボロボロで精神的にも病んでいると妹から聞きました。
長男としてこの家に産まれたことをのろっているとか?
確かに重責はあったと思うけれど、一億円の豪邸を建て、贅沢な暮らしをしているのを私は見てきました。
みんなお金が好き?
全部自分のものにしたから、バチがあたったんだと私と妹は思っていません。
ただ身の丈にあった家を建てなかったこと等々、兄にとっては失敗だらけの人生だったと思います。
67歳の今、肋骨を骨折しても、精神的な病になっても働き続けなけらばならない兄。
現在は貸家で暮らしています。
お金に翻弄された人生をおくった私の夫も同じです。
夫は、後悔しながら、人生を終えました。

お金が嫌いな人はいないと思うけれど、お金がすべてじゃない、つくづくそう思います。
 
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
              