熟年別居

夫の遺品整理をしながら、また泣く




今日は、遺品整理の見積もりを取るために、元わが家に行ってきました。
大きな家ですね、業者さんの第一声です。

ボロボロの家でも広さだけはあり、5DK、そして庭です。
5つの部屋、そして残骸物、何度見てもため息がでます。

たとえば冷蔵庫は二つあり、一つは私が住んでいた10年前にすでに壊れていました。
二階の部屋のテレビ2台はブラウン管テレビです、この三つ、捨てるのが面倒だからと放置してあったのです。

使ってないタンスも三つあったと思います。
捨てるのが面倒だと放置した結果、残された私が苦しむことになりました。

業者さんのパッと見た感じでは、50万円から60万円と言われました。
実際の所は、見積もりがおくられてこないとわかりません。

こうした不用品回収は、不動産を買ってくれた買い主さんが負担するのか、売主である私が負担するのかは、これから決めていく予定です。

元わが家から持ち帰った、書類の山

どの部屋にも山積みされていた、書類の山をとりあえず、持ち帰ってきました。
それが段ボール箱二つくらいあると思います。

督促状だったり、コロナ予防接種の案内だったり、夫の走り書きみたいなものもありました。
10年間、一人で大変だったろうなーとふと思いました。

書類の山の中に、電話料金の督促状、ジェイコムの督促状、NHK受信料の督促状がありました。
なんだか督促状ばかり・・・一つずつ解約の電話を入れました。

ジェイコムに関しては8月で、すでに解約になっていたのです。
元わが家は、電波が悪い状態にあり、近所の方もほぼジェイコムをひいていました。

ひと月いくらかかっていたのか、もう忘れてしまったけれど、この代金が払えずに自動的に解約になっていたようです。
夫は、スポーツ観戦が大好きでテレビを見るのが趣味だったのです。

この一年間は車上生活をしていたようなので、テレビは見ていなかったと思いますが、亡くなる最後の一か月は家に帰っていたと思います。
相当具合が悪くて家に入って横になっていたのかもしれません。

テレビも見れなくなっていた

最後の一か月、大好きなテレビも見れずにただ横になっていたことを想像したら、涙があふれてきました。
いくらなんでも可哀想すぎる。

夫の写真を見て、業者さんが旦那さんイケメンですねとほめてくれました。
昔は確かにイケメンで、体格も良かった夫でした。

それがガリガリに痩せて、歯がないので、頬がこけて、昔の面影はなくなっていました。
ピシッと決めていた七三分けの頭髪も、白髪頭の長髪になって。

ここ3年で大きく容姿がかわってしまいました。
コロナだったり、酷暑だったり、大変な3年間を、夫はよく生き延びたと思います。

享年71歳、70歳の壁って、やっぱりあるのかなって思いました。

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