別居中の夫は、自業自得だとは言え、寂しいおひとりさまの老後を過ごしていると思います。
(今年、夫は69歳になります)
普通この年齢なら、年金を受け取りながら、老後の生活を楽しむことができたかもしれない。
だけど、夫は無年金、無保険なので、貯金を崩しながら、細々と自営業を続けていると思います。
私が、夫の元から脱出しなければ、夫婦共倒れになっていたと思います。
最悪、子供たちも巻き込んでいたかもしれません。
夫が、老後貧困から脱出するには、家を売るしかありません。
老後貧困という問題が、わが夫、そして自分の母に実際に起こるとは思ってもみませんでした。
もちろん、私の夫も母も、老後のための貯金はしていたので、自分たちが老後貧困に陥るとは思っていなかったと思います。
母の場合は、老後のための貯金1000万は貯めていたようですが、家のローンの返済に全部つぎこんでしまいました。
今思うと、その頃から、母は認知症が進んでいたのかもしれない。
月7万円の年金だけでは生きていけないことは、わかっていたはずです。
そんな母の老後貧困生活は、昨年の秋に幕を閉じました。
そして、夫が今の老後貧困から抜け出すのは、持ち家を手放すか、生活保護を受給するしかないと思います。
でも夫は、どんな状況になろうとも、家を手放す選択はしないと思います。
長男として、親から受け継いだものを死ぬまで守り抜くのが、自分の責任だと、間違った思いに縛られて生きているからです。
今も夫は、ひとりぼっちで、カップラーメンすすって、こたつに入ってテレビを見ているのだろうか。
なんのために生きているのか・・・
夫と音信不通になり、もうすぐ二年になります。
最後に会ったのは、息子。
二年前の3月、胸が苦しいと言っていたけれど、今はどうしているのか、さっぱりわかりません。
夫の心配をしている場合ではありません。
私も老後貧困決定です。
助けてくれる人も、扶養してくれる人もいないので、自分の身は自分で守るしかない。
ひとりでしっかりと歩いていきたい。