今年は、一番の親友だった60代の同僚が退職していきました。
高齢のお母さまが、ガンになり、介護のためにです。
先日、買い物に来ていましたが、お母さまは末期のガンなのですが、まだご飯も食べれて元気だそうです。
ホスピスに入ることも考えたそうですが、最期の時間は自宅で過ごしたいとお母さまの希望を叶えてあげたいからと退職を選びました。
いつもお母さんどう?なんてお互いの母親の話ばかりしていましたが、私の母の方が先に亡くなるなんてと、驚いていました。
娘に自宅で介護してもらうなんて幸せなことだと思います。
確か93歳だと言っていたけれど、私の母と違うのは認知症ではないということ。
頭もしっかりしているそうです。
やはり認知症で介護度が高くなると自宅で介護するのは無理だと思う。
人生の最期は自宅で迎えたい
あるアンケート結果を見ると、50パーセント以上の人が、最期は自宅で迎えたいと思っているそうです。
私の父も義父も、入院中は、家に帰りたいといつも言っていました。
自分の死期が近いことを悟っていた二人の父は、最期は自宅で畳の上で死にたいと願っていたのです。
でも叶えてあげることはできませんでした。
家で介護する状況が整っていなかったからです。
義父は、外出という形で一時帰宅をしました。
その時、たとえ一泊でも、すごく大変だったのを覚えています。
義父は末期のがん患者でした。
いつ病状が急変してもおかしくない人を自宅で看るのは、無理でした。
夫も私も、病院に入院しているのが一番安心だと考えました。
義父は自宅に帰ると、本当にうれしそうでした。
私が作ったトン汁を美味しい美味しいと言って食べてくれました。
父の場合も、自宅で一泊したのですが、これが想像以上、父は糖尿病で片足を失っていましたので、移動も大変だったのです。
でも嬉しそうに飼い犬と戯れる、父の笑顔を今でも覚えています。
家に連れ帰って介護をしたい。
最期は家で迎えたいの気持ちを叶えてあげたい。
そんな気持ちはあっても、現実的には、相当の覚悟が必要で、私にはできませんでした。
二人の父は、それが叶わぬ願いだとしり、病院のベッドで天井だけをみつめながら亡くなっていきました。
私も最期は自宅でむかえたい、周りに家族がいたら最高
でも、どう考えても無理です。
家族で過ごせる自宅がないのですから。
この前、自宅マンションの前のアパートに救急車がとまりました。
しばらく出てこなかったのですが、一人暮らしの男性でした。
付き添いが誰もいません。
一人暮らしだと、自分で救急車を呼ぶしかないんですね。
高齢の男性は苦しそうな顔をして、担架にのって病院へと運ばれていきました。
私もこうなるんだ。
具合悪くなったら、自分で救急車を呼ぶってこと。
娘も息子も遠く離れた場所に住んでいるし、頼れません。
おひとり様の老後は、そんなことも覚悟しておかなくちゃと思います。