認知症

「捨てないで」認知症母の言葉が耳から離れない




今日の午後に母の大腿骨の手術が行われました。
さきほど、妹から手術が無事に終わったという連絡があり、ホッとしています。

捨てないでと言った母の言葉が耳から離れません。

母は、まだらぼけってやつで、おかしい時と正常な時があります。
手術を終え、痛みから解放されたかもしれないけれど、意識が正常にもどった時、なんで誰も会いに来てくれないのだろうと思うかもしれません。

コロナが蔓延していて、今の世の中は面会もできないってこと、たぶんわからないと思う。
自分は捨てられたんじゃかないかって思っているかもしれない、そう考えるとせつなくなります。

悲しいせつない世の中になってしまいました。
本当に一日でも早くコロナが収束してほしいと思います。

虫の知らせというものでしょうか。
母が大腿骨を骨折する直前に兄夫婦が、母に会いに行ってくれました。
母には一年以上あっていなかったと思います。

母はお嫁さんの手を握り、泣いたそうです。
そしてお嫁さんも泣いて・・・

母があまりにもかわっていてびっくりしたと思います。

私もいつでもサービス付き高齢者住宅に行けば、母に会えると思っていたので、現在はふた月に一回の通院介助しか行っていませんでした。
それも義務的な気持ちでです。

今、私の妹も認知症の母にもっと優しくしてあげればよかったと後悔しています。
認知症になった母は、わがままになり何もできなくなり、同じ言葉を繰り返したり、わけのわからない言葉をはくようになりました。

それは認知症という病気がさせるものでした。

そんな母といるとイライラすることもたくさんあり、冷たく接したこともありました。
一か月以上電話さえしないこともありました。

今は後悔ばかりです。

私は母には愛されていなかったと、母をうらんだこともありました。
毒親だったかもしれないけれど、母は母です。

もっと優しくしてあげればよかった、もっと会いにいけばよかったと後悔ばかりです。

もうサービス付き高齢者住宅にはもどれないかもしれません。
特養に申し込みをしましたが、いつ入れるかはまったくわかりません。

こんなことになってしまって初めてわかりました。
私はやはりどんな姿になっても母には生きていてほしいです。

今後の回復を今は祈ることしかできません。

認知症の親と住んでいる方には、頭が下がります。
どうか優しくしてあげてほしいです。

自分だって、いつかそんな老後が待っているかもしれないって思います。

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