明日、息子の本命大学の二次試験です。
二年間よく頑張ってきたと思います。
最近、いろんなことがあり疲れていました。
浪人生の母ってけっこうストレスたまります。
一人で支えていくのはしんどい時もありました。
こんな状態の私を励ましてくれたのは常連の同年代のお客様です。
人の痛みがわかる人です。
自分の中に、痛みがある人は、他人の苦しみや痛みも理解してくれます。
このお客様は50代で、認知症の両親を自宅で介護しています。
バツイチのおひとりさまです。
両親のために、自分の生活をすべて捨てたというすごい方です。
いつも苦労話を聞いていました。
そのお客様が息子のことを気にかけてくれていました。
「お兄ちゃんどうした?」
「大学?一つだけ受かりました。」
レジの合間にそんな話をしました。
「おめでとう!
良かった良かった。
お兄ちゃんよくがんばったよ。
ほめてあげなよ」って言ってくださいました。
それを息子にそのまま伝えると息子はとてもうれしそうでした。
よく頑張った。
だけど明日も頑張れと私は言ってしまいました。
できたら国公立に進んでほしいからです。
莫大な奨学金を借りたら、貧困の連鎖はいつまでも断ち切れません。
去年の今頃は、もう受験うつになりかかっていた頃です。
高校の卒業式は、青い顔で出席。
私も心が重いまま出席しました。
人の目が怖いと逃げるように帰ってしまった息子の姿は今でも忘れません。
睡眠障害で睡眠薬を服用していたこともありました。
あれから一年。
いろいろありました。
辛い時に、いつも声をかけてくれたお客さまの存在にどれだけ助けられたか。
兄も妹も、そんな言葉さえかけてくれません。
遠くの親戚よりも近くの他人。
その通りだと思います。
人にやさしくできるのは、心の痛みを知っている人だって思います。