金曜日の夜10時に、NHKドキュメンタリーでおひとりさま7人マンション物語を放映していました。
ご覧になった方はいらっしゃいますか?
おひとりさまの老後がテーマだったので、チャンネルを回さずに思わず見入ってしまいました。
おひとりさまの老後、70代から80代の女性7人が選んだ暮らし方とは?
同じマンションに、一つずつ部屋を借りる。
お互いの部屋の鍵をもっていて、病気の時や、悩みがある時などお互いに助け合うことができる近居というもの。
自分の部屋は、それぞれもっているのでプライバシーは保てるわけです。
この番組に登場した、おひとりさま女性7人は、独身で子供もいません。
みなさん、おひとりでも、バリバリと働いてきた方ばかりでした。
驚いたのは、70代でも、現役で働いている方がいるということ。
7人は、個々セブンという名前をつけて、もう10年も近居という暮らし方をしています。
その中の80近いおひとりさまは、病気で現役を退いてから、体調を崩されていました。
その方は、寂しい、寂しいと口にしていました。
近所に仲間がいるのになぜ、寂しいのだろうと思ったのですが、その寂しいという意味は、自分のやりたいことができなくなったこと、身体が思うように動かなくなったこと、そして老いていくこと自体が寂しいということでした。
そんな寂しいという思いをほかの5人に訴えていました。
一人で悶々と悩まずに、近居で暮らす仲間たちに吐き出して元気になっていきました。
(7人のうちの1人は、病に倒れ、そのマンションから離れています。)
70代で、現役でカウンセラーをしている方は、認知症の恐怖におびえていました。
物忘れが激しくなったからと、いざという時のために、遺言書を書いていました。
さまざま問題を抱えたおひとりさまの老後を7人は、どう乗り越えていくのか。
おひとりさま7人マンション物語に登場した6人は、時々6人で集まって話し合いをしています。
テーマはおひとりさま女子ならではの悩みです。
おひとりさまが、老後のためにやっておくべきこととは?
・いざという時、自分は延命治療をのぞむのかという答えを、明確にする。
・お葬式はどうするのか、残していくものはどうするのか。
これも明記しておく。
・認知症になったら、どこか施設に入らなければならない、それも決めておく。
6人で話し合ってこんな意見を交換していました。
おひとりさまは家族がいません。
だからこそ、自分に何かあった時のことを決めておかなければならないのです。
70代から80代のおひとりさまの貴重なお話でした。
これからますますおひとりさまは、増えていくと考えられます。
同じマンションで、違う部屋に住むという近居という暮らし方もこれから増えていくのではないでしょうか?
この番組を見て印象に残ったのは・・
おひとりさま女子が7人集まれば、いつも仲良しこよしではないということ。
ある方はドロドロという言い方をしていました。
ほかの方は、時には我慢も必要だと言っていました。
他人が7人集まって生きていくということは、こういうことだと思いました。
自分は一人ではない、仲間がいるという安心感もあるとは思いますが、良いことばかりではないのだということです。
読者の皆様は、どんな老後の暮らし方を考えていますか?
私は、田舎でもいいので費用が安くて、温泉のあるサービス付き高齢者住宅で、暮らしたいなと思っています。