熟年別居

パートの職場で受け取った、御霊前二つ




今日、職場に行くと、総務の女性から呼び止められました。

○○さん、渡したいものがあるの。

事務所の端っこで、待っていると、店長が直接、御霊前を渡してくれました。

ご愁傷様でした、気を落とさずに、これからもますます仕事にはげんでくださいという言葉をいただきました。
なんだか複雑、最近の私はまたまたパート辞めたい病が出て来ていたので、これでは辞めれないなととっさに思いました。

シニアパートで、相変わらずミスばかりしている私、我ながらポンコツだって思います。
ただあまりにも忙しい職場なので、仕事中は夫のこと、いろいろな手続きのことを思い出さずにすむことは、ありがたい。

御霊前二つ、供える場所もなく

帰宅後、開封してみると1万円ずつ入っていました。
一年やそこらのシニアパートに、慶弔見舞金を出してくれるのは、こちらも本当にありがたいことだって思いました。

でも、このお香典、供える場所がありません。
普通は、お骨があって、供え物をして、49日まではお線香あげて、手をあわせるものだと思います。

夫の遺骨は、市役所にあるので、そういった普通のことができません。
友達とも妹ともいっさい縁を切っていた夫、ご近所の方には嫌われていたし、たとえお葬式をあげたとしても、誰も来なかったと思います。

これで良かったのだと、思いながら、可哀想な人生だったなとつくづく思います。

最近、どんな亡くなり方をしたのか、考えることがあるのですが、亡くなった部屋は、座布団、こたつ、毛布がありました。
夫は、そこで、眠ったまま逝ってしまったのかなと想像しています。

苦しむことはなかったと、思いたいです。

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