老後貧困

白髪頭でガリガリの老人とすれ違う、別居中の夫でした。




だんだん気温が高くなってきましたが、まだ窓からは涼しい風が入ってきます。
エアコンは、もちろんまだ使っていません。
どこまで我慢できるか。

通勤途中で、クラクションを鳴らされる

職場へは、バスで通っていますが、バス停に向かって歩いていると、プップッーとクラクションを鳴らされました。
そちらを見ると、軽トラックの運転席には白髪頭の老人、別居中の夫でした。
目があってしまった・・・、なんでイチイチクラクションを鳴らすのよ~

相変わらず、ガリガリに痩せていたけれど、遠目には小綺麗な恰好をしているように見えました。

70歳には見えない、落ち武者のような風貌になった夫
昨年の夏に、数年ぶりに別居中の夫に会いました。 ズボンが破れたので、ぬってくれと言われ、それは断ったのだけど、下着を買ってきてと頼まれ、それには応じました。 本当に安い下着を洋品店で買い、渡しました。 その後、銭湯に行きたいか...

昨年、数年ぶりに会った夫の変わり果てた姿には、本当にショックを受けました。
別人になっていたからです。

やっと落ち武者のような姿を見ても、驚かなくなりました。

細々と仕事は続けているようです。

夫は71歳になり、まさしく下流老人です。
年金をもらっていません、納めてこなかった当然の結果で、自業自得です。

トラックの荷台を見ると、工業用の資材が積まれていました。
夫は資材を売買する仕事をしていますが、荷台を見て、まだ仕事を続けていることがわかりました。

別居当時は、まだ夫が怖くて怖くて、とても近くに住めなかった私ですが、会っても平気になっている自分に驚きました。

そして、最近は、俺はもうだめだーという弱音の電話もなく、元気で細々とでも働いていることに、安堵しました。
夫こそ誰からも必要とされない老後をおくっている、幸せとか不幸とかそういう問題ではなく、食べるために生きているのだと思います。

きっと何のために生きているのか?なんて考えることもないのだと思います。

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