3月1日になると、思い出すのが二人の子供の卒業式です。
娘は卒業式の前日に、夜逃げのような引っ越しをして、一人暮らしをスタートさせました。
卒業式当日は、別々の場所から出向くことに。
遠くから娘を見て、涙がでました。
父親から逃がしてあげた安堵感と、もう家にはいないんだという寂しさからです。
息子は、現役で大学受験を失敗、青白い顔で卒業式に出席。
途中、逃げるようにして会場を飛び出したのですが、その時すでにうつ病を発症していたのです。
二人とも様々なことを乗り越えて、自立。
ダメな親ほど子供はしっかりするのかもしれません。
別居中の夫から、何度も着信
ここ何日か、仕事中に、夫から着信がありました。
この寒さで、具合でも悪いのかと、ちょっと心配していました。
こちらから折り返し、電話をするほど、私は優しくはありません。
昨晩、遅くに電話があり、「何で、電話に出ないんだ!」等々、久々にモラハラ発言。
用事は何かと聞くと、ボールペンを買ってきてほしいと言う。
はぁ?
小さな子供じゃあるまいし、ボールペンくらい自分で買えばいいのに。
昨年の夏、下着を買ってきてほしいと頼まれ、買って渡しました。
変わり果てた夫の姿に、ショックを受けたのを覚えています。
とてもとても70歳には見えなく、すっかりお爺さんになっていたのです。
歯が一本もないせいか、頬がこけて口もすぼんでいました。
今年初めには、ズボンを買って、渡しました。
頼めばなんでも買ってきて届けてくれるとでも思ったのか、私はお手伝いさんでもなんでもありません。
養育費も慰謝料も、婚姻生活費も一銭ももらわず、ここまで頑張ってきました。
もう、甘えるのもいい加減にしてほしい
こっちも生きていくのに必死だから、それくらい自分で買いに行ってくださいと、きっぱり断りました。
昔ながらの太字のボールペンが欲しいらしい。
夫にはこだわりがあるのです。
そのボールペンを使うということは、たぶん確定申告書の作成なんじゃないかと思いました。
確定申告するほど、収入があったのか、ならば今後も食べていけるかもと、心の中で思っていました。