おひとり様の老後

夫と共依存は危険、ピンクが好きだった70代女性の今




読者の皆様は好きな色がありますか?
私は、断然ピンクで、以前の部屋のカラーはピンクに統一していました。

可愛い感じにはなったけれど、なんだか落ち着かない感じでした。
なので、一人暮らしをスタートしてからは、白とベージュを基本にしています。
精神的にも落ち着きます。

着るものに関してはネービーが好きで、着ると落ち着きます。
でも、これから年を重ねるにつれて、明るい色を着ていきたいと思っています。

ピンクが好きだった70代の女性

常連のお客様なのですが、この方の好きはハンパでない、とにかく必ずピンクを身に着けていらっしゃいました。
ピンクでも濃い色だったり、淡いピンクだったりで、バリエーションを楽しんでいらっしゃいました。

嫌味ではなく、いつもとても素敵で、本人曰く、ピンクのおばちゃんと呼ばれていたそうです。
この方、数年前までは、海の家を切り盛りしておられて、とてもお元気でした。
年上のご主人の介護が始まっても、明るく頑張っておられたのです。
よく車椅子に乗ったご主人と来店されていました。

その後、つくしていたご主人が他界されてからは一気に老けられてしまいました。

夫と共依存は危険

私も人のことは言えません。
夫と共依存していました。
私は共依存体質だったと思います。

まず自分という存在を認めていないので、誰かの世話をするということで自分を保っているという状況です。
夫につくすことで、自分の存在を見出していた感じです。

別居後は、今度は息子の世話をすることが生きがいになっていきました。
どうしてそうなったのかは、たぶん自分に自信がなくて自己肯定感が低かったからだと思います。

息子が独立宣言をしてから、私が息子から離れる決心をするまでどれだけ大変だったか。
母子家庭を解消し、一人暮らしをスタートさせてから私はやっと自立できたのです。

ピンクが好きだった70歳女性のその後

お客様の話に戻りますが、つくしていたご主人が他界されて、ずいぶんと落ち込んでおられたのですが、それでもピンクを身に着けて買い物にこられていました。

表情がなくなっていきました。

その後、プッツリと買い物に来られなくなり心配していました。
先日、ご近所にすむお客様から話を聞いたのですが、アルツハイマー型認知症となりグループホームに入所されたということでした。

少なからずコロナの影響もあったと思いますが、70代でも認知症を発症してしまうとは、驚きました。

誰かのために生きる、尽くすことが生きがい、それも一つの生き方なんでしょうが、一人になった時が危険だと感じています。

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