芸能人の久本雅美さんも、老後は施設に入ることを視野に入れていました。
健康寿命は75歳と言われています、病院にかからず、誰の手も借りずに生きていけるであろう年齢が平均75歳。
もちろん個人差はあるので、80歳すぎても一人暮らしで元気な方がいらっしゃいます。
誰かの手を借りなければ生活できなくなった時、どうするか?を漠然と考えています。
年金5万円では、どんな施設にも入れない
厚生労働省の昨年末のデータによりますと、国民年金の平均受給額は5万5000円で、厚生年金の平均受給額は14万円7000円となっています。
国民年金の5万円の受給者は、どうやって生活していくのか。
5万円だけでは、とっても生活できないと思います。
私の夫は自営業でしたので、年金を納めてきても5万5千円だったわけです。
全く納めてこなかったので、68歳の今も働き続けています。
音信不通なので、どうやって生活しているのかは、わかりません。
60代の同僚のお姑さんが、年金受給額5万円でした
同僚Nさんは、結婚当初から仲が悪かったというお姑どこか施設に入れたいとずっと思っていたそうです。
ところが年金5万円では、どんな施設も入れません。
まずは特養、特別養護老人ホームですが、認知症が重くないと入れません。
そして、どこの特養も待機者が何万人単位でいます。
費用が安いのは、特別養護老人ホームですが、入居するのは容易なことではありません。
私の母も要介護5と一番重い介護度となって、やっと入居できたのですが、特養は認知症の症状が重い人ばかりの印象でした。
そして、サービス付き高齢者住宅、こちらはどんなに探しても年金5万だけで、入居できる所はないと思います。
私の母が利用していたサービス付き高齢者住宅でも、一番低い賃料でも8万円です。
8万円の部屋に入れたとしても、そのほか、光熱費や施設利用料、それから食事を頼んだ場合などを考えると最低10万円は必要だと思います。
同僚Nさんと旦那さんは、お姑さんを施設に入ってもらう余裕がないので、最後まで自宅で介護をしていました。
年金5万円では、そうするしかなかったのだと思います。
仕事を続けながら、認知症が進んでいくお姑さんの介護をするのは、本当に大変だったようです。
いつも愚痴を聞かされていましたが、最期はあっけなく旅立たれました。
階段から落ちて、全身を強打、救急搬送されて翌日には亡くなられました。
同僚Nさんは、お姑さんが亡くなっても仕事を休んだのは一日だけ。
そして、すっきりした顔をして「やっと終わった」と言っていたけれど、義両親の介護から解放されて、それが正直な気持ちだと思います。
自分の年金だけでは、施設に入れない場合、やはり子供に負担をお願いするしかないのか。
足りない費用を補ってもらうか、一緒に住んでもらうか。
できたらそれはさけたい。
私の一番の理想は、ボケずに病気もせずに、この場所で一人暮らしを続けていくこと。
脳を鍛えて、身体を鍛えて、頑張ろうと思う。