認知症

認知症の夫に罵声をあびせていた、鬼のような妻




あー女ってめんどくさい!って思うようなことがあり、今日はドッと疲れています。

今日は、春分の日、申し訳ないけれど、次女が眠るお墓には今年もいけません。
先祖を大事にしている夫は、お墓参りは必ず行っていたので、今回も行っているはず。
夫には、たとえ偶然でも会いたくありません。
今年も、心の中で次女を偲ぶことにします。

今日は久しぶりに買い物にいらした高齢夫婦がいました。
その二人のやり取りを見て、ショックを受けました。

認知症になっていたご主人、

こちらのお店に買い物に来られたのは、3年ぶりくらいでしょうか。
お二人とも、見た目もずいぶん老け込んでおられたけれど、奥様の方は私を覚えていてくれました。

「こんにちわ、お久しぶりです、お元気そうで何よりです。」そんな挨拶をし、ご主人にも挨拶をと思ったのですが、ご主人は私を見てポカーンとしていました。
覚えておられないようでした。

その後、奥様が小声で、主人は認知症になってしまったのと教えてくれました。

オロオロと奥様の後ろをついていくご主人を見て、月日の流れを感じました。
このご夫婦、とても仲がよくて、いつも支え合って、奥さんにも優しいご主人だったのです。
私は、いつもうらやましい気持ちで見ていました。

老後はこんな夫婦になって寄り添って生きたかったと思ったものです。

認知症の夫に、大きな声で怒鳴っていた妻

2人はゆっくりと買い物をされて、配達の依頼にサービスカウンターにいらっしゃいました。
伝票を書いてもらっている最中に、認知症のご主人がいなくなってしまったのです。

奥様が探し出して連れてこられたのですが、鬼のような顔をしていました。

「どこに行ってたの!ここにいろって言ったでしょう。
何やっているのよ」と、大きな声で怒鳴っていました。

昔の私が知っている奥様ではありませんでした。
いつもにっこり微笑んで上品だったあの奥様の変わりようにびっくりしました。

これが老々介護の現実なのか

奥様は、毎日、毎日大変なんだろうと想像できます。

認知症になる前までは、頼れるご主人だったようです。
それが今は自分が頼られています。

2人はタクシーを呼び、タクシーで帰られました。
認知症になる前の、ご主人の笑顔を思い出し、悲しくなりました。

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