私の母は、昨年12月初めにベッドから落ちて大腿骨骨折をして、現在入院中です。
リハビリどころか、容態はどんどん悪くなっているようです。
今日、同年代の男性のお客様が買い物にいらして、少し話をしました。
60代のお客様は90代のお母様を自宅で介護していたのです。
認知症の親の話や近況をよく話していました。
男性が親の介護をするって、とても大変だと思います、いつも愚痴っていました。
紙おむつを洗濯機で洗ってしまった。
トイレが間に合わなくて、おもらしをしてしまう
夜中に何回も起きて、フラフラ歩き回る等々・・・
話すことで楽になるならと、私はいつも聞く側に回っていました。
最後はお互いに頑張りましょうという言葉で終わります。
(私はろくに介護をしていませんが)
年末年始は忙しくて、あまり話すこともできなかったのですが、今日は話ができました。
お母様お元気ですか?と聞くと、とても悲しい顔をして。
昨年の12月に亡くなったということでした。
老々介護がもう限界だと思い、意を決して昨年11月に介護施設に入居させたそうです。
そしてコロナ感染拡大で、面会もできなくなりました。
現在はどこの介護施設でもそうですね。
会いたくても会えないのです。
介護施設に入居されて、一か月もたたないうちにお母様は亡くなられたそうで、男性はとても後悔していました。
「施設に入れて、孤独と寂しさで生きる希望をなくしていった、施設に入れたらおしまいだね」
自宅で最期の時まで、看取るべきだったと、とても悔やんでいました。
コロナのせいで、寂しい思いをしている高齢者は全国にごまんといると思います。
そして生きる希望を失っていきます。
自分は捨てられた、そんな思いを持ちながら、この世を去るとしたら、なんと悲しいことでしょう。
私の母も、たぶん生きる気力をなくしていると思います。
介護認定で福祉の方が面会を許された時、家族への伝言は?と母に聞いたそうです。
「心配しないで大丈夫だから」と、しっかりした声で答えていたそうです。
現在も病院のベッドの上で、孤独と寂しさに耐えていると思うといたたまれない気持ちになります。
私も二人目を出産と時に、病室で孤独と闘っていました。
誰もお見舞いに来てくれない日が何日もあったので、本当に苦しいくらい孤独でした。
二人目の女の子は産まれてすぐに亡くなったのです。
病室には30分おきに看護婦さんがのぞきにきてくれきてくれました。
自死を心配されていたのだと思います。
孤独で寂しかったけれど、家にはまだ4歳の長女がいたので、生きる目的がありました。
夫が娘の面倒をちゃんと見ているかがとても心配でしたね。
孤独や寂しさにおそわれても、生きる目的があったので乗り越えられました。