母の通院介助に行ってきました。
今年になって通っていた診療所を変えました。
タクシーで10分くらいの所から、サ高住の隣の診療所に変更したのです。
これは正解でした。
施設から出られなくなった母は、少しの外出も疲れてしまいます。
介助する私も楽になりましたが、母自身がとても楽になったと思います。
二か月ぶりに会った母は表情がなくなっていました。
(母の通院介助は妹と交代でやることにしました)
母は一緒にいた時間内で一回も笑いませんでした。
笑わないというより、つねに同じ表情をしていたのです。
また一段回、認知症が進行してしまったと思いました。
先月受けた健康診断の結果が出ていました。
昨年とほぼ変わっていません、良好ですということでした。
昨年に引き続き悪い数値が出ているのは貧血気味だということです。
私がその結果を見て驚いたのは、身長140センチ、体重40キロという数字です。
母は50代の時には身長160センチで体重も60キロくらいはあったと思います。
身長が20センチも縮む?!
これは腰が大きく曲がったことが原因です。
そして体重は20キロも減っていました。
あれだけ食欲があり、よく食べるのに、20キロもやせていたとは・・・
母は何年か前までは、杖を使うのを頑なに拒否していたのです。
ところが昨年くらいから杖を使わなくては歩けなくなり、今年からはシルバーカーを使っています。
サ高住の中での移動も、このシルバーカーに頼って歩いているので、腰がさらに曲がってしまったのかと思いました。
認知症の薬は進行を遅らせるだけです。
毎回毎回、認知症が進行している母を見ると悲しくなりますが、薬を飲まないとすごいスピードで進行してしまうらしいです。
薬のおかげでゆるやかな進行になっているわけです。
観葉植物を育てるのが好きだった母ですが、もう興味がなくなったのか枯れ放題でした。
趣味や好きなことに興味がなくなるのも認知症の進行の一つです。
週に三回言っているディサービスではこのような勉強?をしているようです。
お母さん、まだ国の名前がわかるんだと意外に思いました。
五木ひろしのファンだった母です。
70代まではコンサートにも行けていたので、たくさんの思い出があります。
脳に刺激を与えるために、五木ひろしのDVDを見せてみましたが、今回は無表情で見ていました。
今度の日曜日にサ高住全体で、敬老会という催しものをやってくれます。
敬老の日のイベントですね。
これも毎年楽しみにしていたけれど、張り紙を見ても無表情でした。
最近になって認知症が進行してしまった理由は二つありました。
・仲が良かった友達が入院してしまったこと
・優しく接してくれた施設長さんが、移動になってしまったことです。
環境が変わると、普通の人以上にショックを受けてしまうみたいです。
帰ろうとする私に、旦那さんによろしくねと母は言いました。
旦那さんはもういないよ、別居してるからという説明も、何度もしているけれど通じないので「はーい」と言って帰ってきました。