シングル介護をしていたアラカン同僚が母親を亡くして3か月がすぎました。
介護をしている間はよく愚痴っていたのです。
「もう疲れた」「死んじゃえばいいのに」なんてしょっちゅう言っていました。
施設にも入れずに本当によくつくしていたと思います。
母ロスの乗り越え方、泣いてばかりのアラカン同僚
90歳を超えた母親はその同僚にありがとうという言葉を残して旅立ちました。
亡くなったのは3月3日で、夜中に自宅で急変したそうです。
今月の初めに職場に復帰したのですが、相変わらず泣いてばかりいるそうです。
今日もお昼休みにお弁当を食べながら泣き出しました。
「母がいないのが受け入れられない」
「なんでいないのか」
嘆く同僚に私はなんと励ましていいかわかりませんでした。
母ロスの乗り越え方として、やはり時がたつのを待つしかないのかなと思いました。
誰でも経験すること、時間が解決してくれるよとしか言えませんでした。
職場に行けばみんなに会えるから、今朝もそう思って布団から出たと言います。
周りができることなんてないかもしれないけれど、やはり話を聞いてあげるだけでも違うのかななんて思いました。
母ロスの乗り越え方を検索してみると、やはりこんな内容でした。
・事実を受け入れる
・思い切り泣く
・周りに助けてもらう
・時間が解決する
やっぱり時間が解決してくれるのを待つしかないのかなと。
アラカン同僚は母娘二人暮らしだったから、なおさら絆は深かったと思うのです。
私なんかいない方がいいでしょ?
迷惑ばかりかけるから死んだ方がいいよね。
こんなことを言って喧嘩ばかりしていたそうです。
もっと優しくしてあげればよかったと後悔しているけれど、亡くなる直前に声を振り絞ってありがとうと言われたそうなので、お母さんはきっときっと感謝していると思うのです。
母ロス、誰にでも母との別れはやってきます。
私ははっきり言って母を好きでも嫌いでもないです。
失ってみないとわからないけれど、泣かないかも。
(冷たい娘・・・)
母が私のために涙を流したことが一度だけありました。
私が20代後半で一人暮らしを始めるために、実家を出た時です。
兄も妹も結婚して家を出ていたので、私が実家暮らしの最後の子供だったわけですが、その最後の子供がいなくなるのが寂しかったのか、一緒に食事に行った時に泣いていました。
その涙はすごくうれしかったのを覚えています。
お母さん、私のために泣いてくれたって思ったから。
近い将来、私も母ロスを味わうことになると思います。
どんどん壊れていく母を見ていると、少しづつ覚悟っていうものが出てきました。