認知症

自分の家がわからない、迷子?認知症?

今日、買い物に行こうとスーパーに向かっていたら、泣きそうな顔をした婦人が話しかけてきました。

自分の家がわからなくなって困っています

とっさに認知症かなと思ったのですが、ただ迷子になっているだけかもしれません。
住所を聞くとしっかり言えました。

おまわりさんに任せようと交番に連れて行ったのですが、歩いて5分の交番につくと、もぬけの殻でした。
地元の小さな交番は、誰も常駐していないことが多いのです。

困った時に、おまわりさんがいなくてどうするの?と、イラっとしました。
さてどうしよう、このままこの婦人を置き去りにすることはできません。

住所と名前が言えたので、結局家を探して家までおくっていきました。

自分の家がわからなくなるなんて、初めてのことです。

どうしてこんなことになっちゃったのかと婦人は不安げに話していました。
年齢は73歳だとおっしゃっていましたが、見た目は確かに70代くらいに見えました。

住所と名前がわかったので家までおくることができたのですが、住所も名前もわからなくなっていたら、もう私の手には負えません。
交番がもぬけの殻、こんな場合は110番するべきなのでしょうか。

これからこんな場面には何回も遭遇することになるかもしれません。

自分の家がわからなくなるのは認知症の初期症状で、見当識障害と呼ばれています。

場所の見当識障害
 場所の見当識障害として、「街並失認」と「道順障害」が見られます。街並失認とは建物や風景の識別ができなくなることで、外出すると家まで戻ってくることが困難になります。道順障害は、目的地を識別はできるものの、見慣れた道であってもどの方角に曲がればよいかなどわからなくなる症状です。引用ベネッセ

家までおくる道中で、病院に行くことをすすめました。
婦人はまさか自分が認知症?なんて思っていない様子でした。

早く病院にいき認知症とわかれば、症状を遅らせる薬を処方してもらえます。
それも話しました。

「娘に怒られる、娘が怖くて迷ったことなんて言えない」とその婦人は不安でいっぱいになっているようでした。
では他の家族にでも相談してみてくださいと伝え、私はスーパーに行きました。

私は母のことを思い出しました、母が壊れていく時、娘としては現実から目をそらしたくなるものです。
そして病気だとわかっていてもイライラしてしまいます。
おそらく一緒に暮らしているという娘さんも、ついイライラしてつらくあたっちゃうんだろうなと思いました。

娘さんに言えたかな?と心配になりつつ、他人の私がこれ以上何もできないのです。

昨日はスーパーで仕事中に、警察官が数人でお店に入ってきました。

「老人が迷い込んでいませんか?」と聞かれる。
そして老人の特徴を聞きましたが、スーパーの中にはいらっしゃいませんでした。

迷い老人の通報は、一日に何件もあるそうです。
こちらの場合は、自分の家がわからなくなる見当識障害ではなく、徘徊によるものだと思います。

スーパー内の掲示板には未だに行方不明になっている高齢者の捜索願いがはってあります。
徘徊の末に、自分の親が行方不明になったままとは、ご家族もつらいだろうにと思います。

高齢者の多い街というのは、普通にこんなことがおこっているのかもしれません。

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