認知症

両親ともに認知症、50代おひとりさまが嘆くドロドロな介護




久しぶりに買い物に来られたお客様がいました。
親が認知症ということで、よく話すようになった50代おひとりさまの女性です。

そのお客様は両親ともに認知症になり、介護離職をして、在宅介護をしています。

両親がともに認知症、50おひとりさまが嘆くドロドロの介護。

高齢の両親が二人そろって認知症になってしまい、介護のために実家にもどり、今までの暮らしは全部捨ててきたそうです。

ひとりで高齢の両親の介護をしています。

いつも愚痴を言い合っています。
50代おひとりさまの女性は、一人ですべてを抱えていましたが、日に日にやつれていくのが見ててわかりました。

私は「なぜ老人ホームに入れないのですか?」と聞いたことがあります。
自分で看ると決めたからとおっしゃっていました。

両親が順番で具合悪くなり、病院通いの毎日だそうです。
そして夜中は、二人順番にトイレに連れていく。
ゆっくり寝たことなんかないそうです。
もちろん、自分の時間もありません。

両親は、認知症が進んでいて、もう娘のことも誰だかわからなくなっているそうです。

一人で認知症の両親を介護?無理でしょ、すごいなといつも私は思っていました。

なぜそこまで頑張るのか、理由がありました。
お母さまが、まだ頭がしっかりしている時に、家で最期を迎えたいとその方に託していたそうです。

それを忠実に守り、自分が両親を最期まで看ると決断し実行していたのです。
久しぶりにみえたそのお客様は、さらにやつれているようにみえました。

「もう限界がきた、私がもう無理」とおっしゃいました。
誰の目からみてももう限界にみえたのだと思います。
ケアマネさんとの話し合いで、認知症の症状が重い父親だけ、老人ホームに入れることを決断したそうです。

50代女性は、母親だけは家で最期まで看ると決めたそうです。

両親にはすごく大事に育ててもらったから、その恩に感謝してもしきれないとおっしゃっていたのが印象的でした。
感謝の気持ちを介護で返す。
そのお客様は両親に愛さて育ってきたのだと思いました。

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