ひとりごと

帰る実家がないのは、寂しいものです




梅雨時のちょっと一休みが続いています。
でも湿度が高いですね~ジメジメしています。

お昼休みに娘からLINEが来ました。

「沖縄にいってくる、お土産何がいい?」というものでした。

借金あるのに、また沖縄?と内心思いました。
交際中の彼の転勤で、結婚が遠のき、まだまだ遊ぶと決めたのか。

娘と私には、帰る実家がありません。

帰る実家がないというのは寂しいものです。

50代の方は、自分の家が実家になってもいるし、親が住んでいる実家もあるでしょう。

帰る実家がなくて寂しいと思うのは、お盆やお正月です。
日本は、お盆やお正月は実家に帰るという風習があります。

お盆やお正月、高齢のお客様はとてもうれしそうです。
孫がくる、息子夫婦が帰ってくると準備に忙しそうにしています。

そんなお客様を見ていると、今はなき実家を懐かしく思い、そして寂しくなります。

私の実家は、数年前に、解体されてしまいました。
今でも目をつむると、実家での風景が浮かんできます。

母のベッドの横に大きな窓があって、そこに野良ネコちゃんたちが集まってきていました。
父が生存中に、えさをあげていたからです。

老夫婦にとって猫ちゃんの訪問は楽しみだったと思います。

消えた老後資金、母の預金一千万円は瓦礫の山になりました。
11月だというのに、暖かい一日でした。 ここ何日か、猛烈な寂寥感に襲われています。 息子がいるのに、寂しい。 仕事していても、私は孤独だとふと思ったり。 このような原因不明の寂しさは時々襲ってきます。 今日...

今でも悔しいのは、まだまだ住める家だっということです。
築20年くらいで、鉄筋コンクリートだったのでそんなに傷んでいなかったのです。

いくらで売れたのは定かではないけれど、何も壊さなくてもいいのにと思いました。

その跡地には、新築の家が二つ建っています。

娘にとっても実家はありません。

夫が一人で住んでいる元わが家が、本来は実家なわけですが、帰れるわけないのです。

帰る実家のない娘には、寂しい思いをさせました。
でも私と息子が、この2DKのアパートに引っ越してきてからら、何回かここに帰ってきました。

ここが実家だと思って、いつでも帰ってきていいからと言いましたが、ここで三人で住むのは難しいと思います。

今年のお盆は、息子がサークルの合宿でいなくなる予定です。
「○○(息子)いなくなるから、泊まりにおいでと」LINEで伝えました。

娘はとてもうれしそうでした。

私の母も、もう帰る場所はありません。
母は、人生を終えるその日まで、サービス付き高齢者住宅に住むことになります。

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