熟年別居

モラハラDV夫、孤独死の現場へ、「幸せな亡くなり方をしたんですね」




やっと25歳息子が帰省しました。
お父さんに何かあったらすぐに帰ってきてねと、いつも言っていた私。

もちろん!と答えていた息子は、父親の死を知ってから、8日めでやっと帰ってきました
片付けを手伝うとも言っていたのに、ビビりの息子は、私と二人でも怖いと言いました。

71歳、モラハラDV夫の孤独死の現場へ

私も怖かった、先日、庭の木の見積もりをしに行った時、夫が亡くなった家は、まるでオバケ屋敷のように見えました。
二人でも怖いということで、通っている教会の30代牧師についていってもらいました。

心臓ドキドキで、牧師に先頭になってもらい中に入りました。
夫の遺体は腐敗が始まっていたということで、臭いが心配だったけれど、入ってみるとほこりの匂いだけ感じました。

怖かったけれど、夫が孤独死した場所も見ました。
毛布と座布団があって、きっとここで横たわっていたんだろうなと思いました。

私と子供たちがいつも避難していた、二階の子供部屋に行くと、10年前から時が止まっているような状態でした。
私と息子が家を出た10年前、そのままだったのです。

そして、玄関やろうかには、子供たちが小さかった頃の写真が飾ってあり、それもそのままでした。
息子とよく野球の練習をしていたのですが、ボールもバッドもそのまま。

幸せな亡くなり方をしたんですね

同行してくれた牧師がそう言ってくれて、その言葉に救われた気がしました。

家族の思い出の品に囲まれて、幸せな時代を思い出し、大好きな家で病死。

牧師はゴミ屋敷だと伝えていたので、もっと壮絶な現場を想像していたらしい。
ところが中は意外に綺麗だったのは、私も意外でした。

孤独死した居間のテーブルには、牛丼の容器がからになっており、新婚時代から使っていたコーヒーカップでコーヒーを飲んだようです。
最後もここで一人で食事をしたんだなと思ったら、息子とともに逃げたことを申し訳なく思い可哀想なことをしたと胸がいっぱいになりました。

ごめんね、10年よく一人で頑張ったねと、心の中でつぶやきました。

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