昨日のこと、朝早くから娘からlineがありました。
「10分置きにお腹が痛くなる、これ陣痛かな?」という内容でした。
実は予定日を一週間もすぎていたので、このようなlineは何度も来ていたのです。
狼少年じゃないけれど、今度こそ本物の陣痛なのか信じられないような気持ちでした。
コロナ禍での出産
まず母親の私は病院には面会にも付き添いにもいけません。
旦那さんのみ許されるそうで、昨日は旦那さんがお休みをとってくれました。
陣痛が数分間隔になったので、病院に行くという連絡が10時すぎに入りました。
それから気になって仕事が手につかず、lineばかり見ていました。
夕方、陣痛が遠のいたからと旦那さんが帰宅を促されます。
娘はひとりぼっちになるんだ、大丈夫かなとまたまた心配になる。
あの痛みに、一人で耐えているのだと思ったらかわいそうでかわいそうで。
実は私も娘の出産の時に、狭い陣痛室で24時間もがき苦しみました。
夫も母も付き添ってくれずにたった一人で入院したった一人で苦しんだのです。
陣痛促進剤をうっても子宮口が開かず、母子ともに危険な状態になり帝王切開になりました。
夫は娘が生まれて三日後にやっと会いにきました。
そんなことを思い出して、付き添ってくれる旦那さんがいて本当に良かったと思いました。
夜9時過ぎにこれから分娩室に入るという連絡があり、いよいよだとドキドキして待つ。
その後、陣痛が強くならないので、促進剤をうつという知らせがきました。
24時をすぎても連絡がこなくて心配でしたが、頭が割れそうなくらいの頭痛に耐えきれなくなりベッドで横になっていたらいつのまにか眠ってしまいました。
娘が女の子を産む夢を見ていました。
「あれ、男の子じゃなかったね」なんて話していて目がパッと覚めました。
lineを見ると、夜中の1時すぎに産まれましたという連絡が入ってました。
初孫誕生の時、私は寝ていたのです。
産まれたばかりの赤ちゃんと頬を紅潮させ、疲れきった表情の娘を見たら涙があふれてきました。
「よく頑張った」
これが一番の感想です。
朝になって写真をよく見ると、娘はマスクをしていたのです。
コロナ禍だからマスクをしたままの出産になったようで、さぞ息苦しかったと思います。
そしてそこには助産士さんと看護婦さんと女医先生の姿もありました。
夜中の1時過ぎまで、娘のお産に携わってくれたのです。
医療従事者の方々は本当に大変だなと思ったとともに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
出産という人生の一大事に寄り添ってくださる医療従事者の方々に、頭が下がります。
コロナがなかなか収束しない今も、あらゆる病棟で手をつくしてくださっていることを心から感謝したいです。
娘の出産に関して、別居中の夫には連絡しないつもりです。