別居中の夫が亡くなったのは、昨年の10月末、気が付けば7カ月もたっていました。
簡単に売却できると思っていた私ですが、実際に売りに出してみると、とんでもない負動産であることがわかりました。
売却方法に関しては、いろいろ失敗したなと思うことも多々あり。
64おひとり様だから?、足元を見られてしまったこともあると思います。
死んでからも私を苦しめる夫
ホント、この一言につきます。
とんでもない負動産、次から次へと出てくる問題の数々。
私は近所の方に何回、頭を下げにいったことか。
最大のミスは、大手の不動産会社を選んでしまったこと。
早く高く売りたい!と焦った私は、横須賀の大手二社に見積もりを頼みました。
テレビでもよくみかけるS社とM社です。
M社の方が、高い金額を提示してくれたので、お金に目がくらんだ私は迷うことなくM社を選びました。
大手なら安心は、大間違いだと、今ならはっきり言えます。
当時、読者の方から、いろいろアドバイスをいただいていました。
彼女の言う通り、地元の中堅の不動産屋さんにも見積もりを頼むべきでした。
いろいろと遠回りして、最後は地元の中堅の不動産屋さんに、売却を依頼しました。
やっと契約へ
半年間も不動産情報にのせられていた元わが家、最初は1880万円で売りにだしていました。
・私道に囲まれている
・大きな車が入りにくい
・解体が必要
・電柱を動かさなければならない
・家の前ががけ
・水道工事が必要
・不用品が大量に残されている
これだけ負の要素があったので、誰も見向きもせず、高すぎ、解体が大変そうなど、地元のハウスメーカーの間では知れ渡っていたようです。
M社が、ばらまいたためです。
それでも買い主が現れ、4月の頭には契約をする予定でした。
契約金の振込先まで聞かれました。
それなのにまさかの放置、そしてM社は横須賀を撤退してしまったのです。
買い主も、実際は買いたくなかったということを後から知りました。
最終手段は、地元の中堅の不動産屋で買い取りをしてもらうこと。
負の情報が知れ渡っていること、これだけ負の要素があることなどで、渋い顔をされてましたが、ようやく売却が決まりました。
元わが家の売却で、私を一番苦しめたことは何だと思いますか?
それは、近所の方のしがらみです。
隣組という制度が残されていたり、わが家の隣の私道は、5人の方の所有物になっていました。
私道使用許可証をもらうことが、買い取りの条件でした。
また5人に頭を下げに行く、これが私の最後の仕事です。
気が重い、またまた神経がすり減りそう。
生前も、さんざん夫に苦しめられて、死後もまたこうして苦しめられるとは思ってもみませんでした。