私は今振り返っても、本当に息子を溺愛していたと思います。
やっとできた男の子、可愛くて可愛くて仕方なかった。
86歳になった母もまた長男である兄を溺愛していました。
ところが兄は母が嫌いだったのです。
母が重かったのだと思いますが、今は施設に入れたっきり会いにも行きません。
今は私と妹が交代で通院介助をしています。

私も息子が浪人して大学生になるまで、心配で心配で仕方なく口も手も出し続けていました。
私と息子は、母子家庭ということもあり、母子依存というのか、お互いに依存しあっていました。
息子は私に、愚痴や暴言を吐くことでストレス解消していました。
(今も時々ありますが、これは私に甘えているのだと気が付く)
卒親宣言、子離れできない親はもう卒業
卒親という言葉があります。
親が、子供にしてあげる最後の事とは、子供の手を離してあげることなんだという記事を読みました。
私は、息子の手をぎゅっとつかんでいました。
もう離さなくてはいけないって思いました。
苦しい浪人生活を終え晴れて大学生になった息子は変わっていきました。
お互いに自立したという言葉が正しいかもしれません。
まだ一緒に住んでいますが、いずれは一人暮らしを始めると思います。
9月に二週間、息子が車の免許を取りに合宿に行きました。
二週間も離れるのは、初めてのことです。
やはり寂しい時もありましたが、一週間もすればその気持ちも消えていきました。
ひとりぼっちも、慣れれば大丈夫だと確信しました。
卒親しても子供は子供
娘は18歳から一人暮らしをしていました。
最初のころは、お母さん助けてとSOSを出していましたが、自分でもがきながらも自立しました。
寂しい思いもたくさんしたと思うけれど、自分で乗り越えました。
卒親をしても子供は子供なので、心配は永遠に続くと思います。
もちろん何かあれば、助言もするし、助けにいきます。
可愛い子供は旅をさせろと言います。
子供の手をギュッと握ったままでは、子供は一人で歩きだすことさえできません。
娘に子供が授かったと知った時、子供が子供産んで大丈夫なの?なんて内心思いました。
母は強し、娘は私が思う以上にお腹の子を思い、妊娠生活に気を使っています。
ちなみに大学生の息子は、朝食昼食は自分で作っています。
作ってあげるのは夕食だけです。
掃除は私より完璧にやるかも?
息子ももう一人で生きていけると思います。