介護

親を看取れなかった後悔、親孝行したい時には親はなし




シングル介護で母親を看取った同僚が心配です。
ご飯を食べても味がしない、何もやる気がしない、暗い部屋にひきこもっていたいというネガティブな言葉ばかり。

高齢の母親の介護のために、一日のほとんどの時間を費やしてきました。
だから一人になって何をしていいかわからないと言います。

身近な人を亡くすというのは想像以上に心にダメージを与えてしまいます。
でも自宅で母親と看取れたこと、最高の親孝行だと思います。

親を看取れなかった後悔、もっと親孝行したかった

私は父の最期の時は、看取れませんでした。
死に目には会えませんでした。

父が危篤という連絡が来た時、仕事中でlineもメールも見ることはできず、気が付きませんでした。

お昼前に母からの電話が何回も来ていたので、レジから抜け出し、折り返ししてみると、母は静かな声で、お父さん死んじゃったと言いました。

あー間に合わなかったととっさに思いました。
結局、妹も間に合わず、私と妹は父を看取ることはできませんでした。

私がかけつけた時、父の顔には白い布がかぶせてあって・・
本当に死んじゃったんだと思いました。

父の最期は、兄とお嫁さん、そして母が看取ったので、一人であの世に旅だったわけではなかったので、ちょっとホッとしました。

私はその頃、まだ夫と同居していて、かごの中の鳥のようでした。
お見舞いにも、夫に内緒でコソコソとでかけたし、一時退院の時も、かけつけることはできませんでした。

亡くなる一週間くらい前に、なんだか胸騒ぎがしてお見舞いに行きました。
父はもうすぐ召されるのでは?という予感がしたのです。

まだ意識があった父に言いました。

「お父さん、死ぬのはこわいことではないよ、天国にいける、だから安心して怖くないから」と。

父はうんと頷いてくれました。

父は、いつも私を心配してくれました。
変人夫とのつらい結婚生活、実家に逃げ帰ったことも何度もあったし・・

全くしょうがないやつだと、夫のことを言っていたっけ。

夫は、私の父のお通夜にも葬儀に行かないという不義理をしました。

親孝行したい時には、親はなし

今だったら、もっと父に会いにいけたと思います。
父は、もう片足しかなかったけれど、もう一度買い物に行きたい、もう一度家に帰りたいと言っていたのです。
今だったらその願いも叶えてあげられたのにと、悔やまれます。

私の最大の親不孝は、DVでモラハラな夫と結婚したことです。
最後まで心配ばかりかけてしまいました。

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