介護

シングル介護で母親を看取った、アラカン同僚




先週、シングル介護でお母さんを看取ったアラカンの同僚が昨日から出勤しています。

アラカン同僚のお母さまが、相次いで逝く
今日の職場は少し落ち着きを取り戻したような気がします。 トイレットペーパーの売り場に走ってゲッドしにいくという殺気立った空気はなくなりました。 新型肺炎コロナウィルスも収まってくれるといいのですが。 アラカン同僚のお母さま...

真夜中の3時に自宅で母親と看取ったそうです。
3時になんだかお母さんの様子がおかしくなっていたので、起きて見守っていたそうです。

たった一人でです。

在宅看護をお願いしている医師に、すぐに連絡したにも関わらず、なかなか来てくれなかったとか。
そして医師がかけつけた時にはもう亡くなっていたということでした。

息が弱くなっていく中、お母さんは声を振り絞るようにして一言言ったそうです。
最初は何を言っているかわからなくて何回も聞きなおして。
そしてわかったそうです。

「ありがとう」と言い、息を引き取ったそうです。

その話を聞いて、泣きそうになりました。
だって、壮絶な介護だったことを聞いていたからです。

お母さんは大腸がんを患い、袋をつけていたのです。
それが何度ももれ、う〇ちまみれになったこと何度もありました。
ご飯は食べさせてあげないと食べなくなっていたそうです。

夜中も何回も起こされ、最近は睡眠時間が3時間くらいになっていました。

いつもやつれた顔して出勤していました。
パートへは、介護から解放されるためにきていました。

本当によく一人で頑張ってきたと思います。

死ぬ死ぬって言っても、なかなか死なないなんて冗談で言ってたけれど、本心はもっともっと生きていてほしかったんだと思います。

アラカン同僚は、母親が亡くなって全然実感がわかなくて、病院に入院している感じがすると話していました。

母親の死を受け入れられないのかもしれません。

それにしても、自宅で死にたいと言っていたお母さんの希望通り、自宅で看取ったこと。
亡くなる寸前のありがとうの言葉で、どれだけ感謝されていたかがわかります。

人はあの世に旅立つ時って、自分でわかるのかもって思いました。

私の父の最期の時も、意識がなくなる直前に、母にありがとうと言い亡くなりました。
自分のそばでいつも付き添っていた母に、一番感謝していたのだと思います。

アラカン同僚は、独身で65歳。
母と共に65年間暮らしてきました。

これから一人暮らしになります。
亡くなってから一週間たち、時間がたくさんあって何をしていいかわからないと言っていました。

ひしひしと寂しくなるのはこれからだと思います。

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