ひとりごと

骨折と聞いて思い出す、悲しい夜




50代の方のブログを拝見しています。
その中のおひとりのブロガーさんが骨折されたという記事を読みました。

ご主人と復縁して幸せそうです。
復縁という選択は間違ってはいなかったと思います。
とても優しそうなご主人のようなので。

確かに、骨折は尋常な痛みではないです。

骨折と聞いて悲しい夜を思い出しています。

私が足の小指を骨折したのは、もう8年前の話です。
過去の悲しい出来事を思い出しても前にはすすめないので、あまり思い出さないようにしていました。

あの時は、骨って簡単に折れるんだなと思ったことと、救急病院での先生の言葉が印象的でした。

「傷害事件にした方がいいんじゃないですか?」と言われました。

骨折した原因が夫だったからです。
8年前、娘が家を出て一か月くらいしかたっていない頃だったと思います。
夫はその寂しさからなのか毎日イライラしていました。

育ててやったのに裏切りやがった・・・こんな言葉を吐いていました。
18歳になったら出ていけと言い続けていたのは自分なのに。

その日も仕事がうまくいかないこともあってイライラしていました。
夫が寝静まった後、のどが渇いて台所に行き冷蔵庫から麦茶を取り出し飲んでいました。

夫を起こさないように音は立てないように気をつけていたのに、起こしてしまいました。

そこに夫が現れ、鬼のような顔で怒鳴り始めた。
真夜中に起こしやがって許さない、出ていけとわめく。

真夜中に追い出されても困るので、とにかく謝りました。
でも許してくれなかったのです。

髪の毛をつかまれて、投げ飛ばされました。
その時に足をへんな風にひねったのを覚えています。
尋常ではない痛みでした。

左足の小指が倍くらいに腫れていました。
そんな状況でも追い出されました。

真夜中に追い出されて一銭ももっていない中、私は足を引きずりながら娘の住むアパートに向かいました。
その時は骨折しているなんて思っていなかったのでとにかく足を引きずりながら必死に歩きました。
30分くらい歩いて娘のアパートにつきました。
娘は寝ていたけれど、温かく迎えてくれました。

「お母さん、もう別れなよ、三人で頑張ろう」娘の優しい言葉を聞きながら、私は布団の中で泣いていました。
ずっとここにいたいと思いましたが、息子を置いてきているので、翌日には帰りました。
息子はその時12歳、まだまだ子供でした。

「お母さんがまんして、離婚しないで」これは息子の言葉です。
それから4年間、私は息子の言う通りあの家で我慢しました。

小指を骨折して、私も職場に電話をしました。
夫の暴力でなんて口がさけても言えないので、家の前で転んだという理由にしました。

足の小指なので、全治二週間という診断がでました。
治療方法はとくになく湿布をしてギブスをつけるだけです。
小指なんでギブスというより何かで固定していたと思います。

二週間も休まなくてはならないという気持ちに絶望的になりました。
給料が減るからという理由ではなく、あの家から二週間も出られないのが絶望的だったのです。

結局、私は仕事を四日休んだだけで、復帰しました。
立ち仕事だし本当は足にもよくなかったと思います。

靴をはくだけでもすごい痛みでしたから。
でも足を引きづりながら出勤して働きました。

同僚は無理するなと言ってくれましたが、私はとにかく家にいるのが嫌だったのです。
それから完治するまで一か月くらいかかってしまいました。

骨折をした悲しい夜から4年後、私と息子はあの家から脱出しました。

今、貧乏ながらも息子と二人で平和に暮らせることに感謝です。
そして骨折はもう二度としたくない、すごい痛みですから。

でも老化と共に、骨も折れやすくなっているでしょう。
そして転びやすい、これは筋力が老化しているせい。

今日は海へいくお客様で大混雑。
すごく疲れました。
疲れていると気持ちもマイナスになり悲しい夜を思い出してしまいました。

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