親の介護で、結婚をあきらめたイケメンフリーターの青年




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私の職場のスーパーには、親の介護のために結婚をあきらめた青年がいます。

今、29歳、その青年の人生は波乱万丈でした。

高校二年生の時に、父親が病気で急死。
家計を支えるために、高校を中退、アルバイトとして働きだしました。

このお店に来た時は、ひょろひょろのまだ幼さを残した少年でした。

それから10年、今はバリバリと、どんな仕事もこなす青年になりました。
もしかしたら、ほかの正社員さんよりも仕事はできると思います。

みんなに頼られているS君には、契約社員にならないかという話もあったそうです。

そんな話があった時に、今度はお母さんの方がくも膜下出血で倒れてしまいました。

S君は母子家庭でした。
そのお母さんが、仕事中に倒れ、意識不明で病院に緊急入院しました。

神様はいるの?
なんでS君には、こんな試練ばかり与えるのだろうと、パート仲間は話していました。

その後、S君のお母さんの意識はもどったのですが、記憶障害が残ってしまいました。
障害の重さから、しばらく入院していたのですが、最近、特養に入ることができたと聞きました。

S君のお母さんは、まだ59歳、私と同年代です。
もう家に帰ることはできないそうです。

仕事が休みの日は、いつも母親に会いに行っているそうです。
契約社員から社員になる道もあったのに、S君は断ってしまいました。

契約社員や社員になると他店舗へ転勤があります。
転勤はできない、母親のそばから離れることはできないという理由からです。

親の介護のための結婚はあきらめたと話すS君はイケメンフリーターです。

背も高く、さわやかなイケメンです。
性格もすごく良くて、職場の人気者です。

「もう特養に入れたのだから、自分は自分、幸せになってもいいんじゃないの?」という話をしたこともあります。

金銭的な問題も大きいのではないかと思います。
いくら特養とはいえ、介護費用がかかります、それにフリーターのままだと給料が低いので、結婚はできないと決めてしまったようです。

S君は、お母さんと二人で暮らしていた家で一人暮らしです。
ちゃんと自炊しているみたいです。

S君のお母さんは、息子が結婚をしないと決めたこと、喜んでいないと思います。
自分のために、人生を棒にふってしまった息子に、申し訳ないと思っているのではないでしょうか。

私がS君の母親だったらそう思うと思います。
自分のことは、もう放っておいていいから、結婚して幸せになってほしいと思う。

親の介護は嫌だ。
親が重い。
親が嫌い。

そのような記事は、本当によく目にしますが、S君のような若者も存在しています。

私は、同じように母子家庭なので、こうなってはいけない、子供の人生を奪ってしまってはいけないって思います。

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