サービス付き高齢者住宅

高齢者住宅の年末年始、母はひとりぼっちで過ごします




もうあと一か月で、今年が終わります。

早いですね。

もう年末年始の予定を立てる時期になりました。

高齢者住宅の年末年始

母が住んでいる高齢者住宅は7割くらいが、年末年始は自宅に帰ります。

自宅に帰れる年末年始を楽しみにしている高齢者は多いと思います。

母には、そして私にも実家はありません。
ローンが払えなくって売ってしまいました。

なので、母は帰る場所はありません。

サービス付き高齢者住宅に入居して3回目の年末年始になりますが、年末大晦日は一人で過ごしていました。

ワンルームの部屋でひとりぼっちで、年を越す。
寂しかったけれど、元旦にはみんなに会えるからと、その寂しさに耐えたそうです。

例年、元旦には兄の家に、集合していましたが、来年はもうそれをやめたいという連絡が来ました。

理由は、兄にも孫が生まれ、世代が変わりました。
世代交代です。

お店も次男が継ぎました。

私や妹にとってもそこは、兄の家で、実家ではないのです。

高齢者住宅のお正月、母はひとりぼっちで年末年始を過ごします。

もう兄の家に呼ばれることはないと思います。
孫やひ孫にも、これから会える日がくるのだろうか。

そんなことを考えると、私は母が哀れで、かわいそうに思いました。
元旦には兄の家に行ける、そして孫にも会えると楽しみにしていたのを知っています。

母の住んでいる高齢者住宅のすぐ近くに妹夫婦は住んでいます。

年末年始は、連れていってあげればいいのにと思いますが、そんな気はまったくなしです。
妹は母が、大嫌いになってしまいましたので。

だったら私が連れてこようかとも、思いましたが、往復5時間、もう体力的に無理です。

かわいそうだなと胸が痛んでいました。

親が亡くなったら、兄弟の付き合いはなくなり、疎遠になっていくといいますが、うちの場合、母が生きていても、兄夫婦や妹夫婦は疎遠になっていくと思います。
もう甥っ子に会うこともない、そして私もひとりぼっちのお正月になるのだと思うと寂しい気持ちになりました。

高齢者住宅やグループホーム、そして特養も実家に帰れない人はたくさんいるそうです。

介護職の仕事をしている妹が、言っていました。

「年末年始をひとりぼっちで過ごす高齢者なんてたくさんいるよ。」

そんな高齢者をたくさん見てきた妹は、母をかわいそうだとは思わないそうです。

兄弟間の介護で、一番嫌がられるのは、何もしないのに、口だけ出す人だそうです。

私は、母をかわいそうだと思っても、何もできません。
何もできないのだから、口を出すこともできません。

私は大晦日まで、仕事。

来年のお正月は、休みを取らずに働こうかと思ってます。

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