アラカンのつぶやき

もうすぐ父の七回忌なのに、喪服もない!バッグもない!黒靴もない!




私の父は糖尿病で、数年間の闘病の末、六年前に亡くなりました。

早いもので、もう七回忌です。

先日、兄から連絡が来て、もう七回忌だということを、はじめて気が付きました。
(お父さんごめんなさいです)

もうすぐ父の七回忌なのに、喪服も、黒いバッグも、黒い靴も、ありません

喪服も、黒いバッグも、黒い靴も全部、元わが家に置いてきてしまいました。

六年前に、父が亡くなった時は、まだ夫と同居中だったのです。

お見舞いに行くことも、夫の許可が必要でした。
危篤の連絡が来ても、飛んでいくことはできませんでした。
なので、死に目に会うことはできなかったのです。

父が亡くなった翌日に、やっと夫の許可がおりて、父のもとに駆け付けました。
父は穏やかな顔をして、眠っているようでした。

でも、布団をかけた足元の方が、右側がペチャンコでした。
膝から下がなかったからです。

足を切断しなくてはならないと医師から言われた時に、父は号泣しました。
あんなに泣いた父を見たことはありません。

足がなくなるなら生きていても仕方ない、そう言って泣きました。
でも、最終的に父は手術を受け入れました。

強い人でした。

足を失ってから、半年後に父は、天国へ旅立ちました。

その後の、お通夜、お葬式に、夫は参列しませんでした。
私は、長女なのに。
長女の配偶者が参列しないってあまりないと思います。

親戚中のみんなから、旦那さんは?と聞かれまくりました。

ちょっと体の具合が悪いと言っておきました。
もうその頃は、体というより、精神状態がおかしくなっていました。

もうすぐ父の七回忌ですが、もしまだ夫と暮らしていたら、その法事さえも行かせてもらえなかったかもしれません。

とにかく、私の親戚づきあい、友人との付き合い、すべて遮断されていました。

今、思い出しただけで、息苦しくなってきます。

今は自由です。
どこへ行こうと、何時に帰ろうと。

それが母子家庭となった最大の利点です。

さて、喪服と靴とバッグ、数珠もありません。

元わが家に取りに行くべき?
(行きたくないです)

夫に会いたくないなら、全部、新調するべき?
(全部買うとどれくらいかかるのだろう)

金銭的に余裕はないけれど、買うべきなのかなと思っていた所、
近所のホームセンターで、喪服レンタルなるものをみつけました。

喪服レンタル、三泊四日で4000円だそうです。

持たない暮らしを目指すのであれば、喪服レンタルもありかなと思ったり・・・

どうしよう。

よく考えて決めようと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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