子供に迷惑をかけたくない、そう決めていても何が起こるかわからない老後

最近、毎日のように来られていた常連のお客様が、何人かみえなくなっていました。

どうしたのかな。

心の片隅にそんな思いがありました。

その中のお一人が、先日いらっしゃいました。

「お久しぶり~」

明るく挨拶してくるそのお客様。
とても、お元気そうでした。

同じ県内だけれど、遠くへ引っ越してしまわれたということでした。

ひとり暮らしのご婦人でしたが、娘さんが心配してばかりで、ついに娘さん夫婦と同居を始めたそうです。
お孫さんに囲まれて、にぎやかにやっていると嬉しそうに話されていました。

こちらの地元へは、お友達に会いに来られたそうです。
やはり長い付き合いのお友達は、大事にしたいのでしょう。

娘夫婦と同居。
お嫁さんではないのだから、息子夫婦と同居よりは全然いいと思いました。

私は、子供に迷惑をかけないと決めていますが、老後は何が起こるかわかりません

今日、久々にいらした老婦人、あまりの変わりように、言葉を失いました。

絵にかいたような素敵なご夫婦だったのです。
ご主人も奥様もいつもおしゃれな着こなしをされていました。

ご主人は、ロマンスグレーというのでしょうか、白髪なんですが、それがとてもお似合いです。
そのご主人が、ここ何か月かは、一人で買い物に来られていて、お惣菜ばかりを買っていかれました。

いつも、いろんな食材を買われていた奥様は、さぞかしお料理がお好きなんだろうと思っていました。

ご主人が、いつも一人で買い物に来られるようになって、ずっと奥様はどうしたのだろうと気になっていました。
そして今日、半年ぶりくらいに奥様が一緒に来られました。

ガリガリに痩せて、別人になっていました。
いつもニコニコと笑っていた方が、表情も暗くて、本当にあの奥様なのかわからないほど。

マスクをしていて、やっと歩いていました。

あれだけ痩せちゃうって?
たぶん、何かの病気をされたのだと思いますが。

その暗い表情に、お久しぶりですとも言えませんでした。
なんだか悲しそうな顔に見えました。

以前にも同じようなことがありました。

仲良く買い物にいらしていたご夫婦で奥様の方が、見るたびに痩せていったのです。
その方はまだ若く50代だったと思います。

そして、奥様が来られなくなり、ご主人が、ある日おっしゃいました。

「妻は胃がんで手術をしました。
今どうしても甘納豆が食べたいというので買いにきました。
食べさせてあげたいと思って。」

奥様が好きだった甘納豆は、売れきれていたのです。

お菓子担当に事情を話して、早急に取り寄せてもらいました。
ご主人、すぐに買いに来ました。

無事に、奥様は食べることができたのでしょうか。

それからしばらくご夫婦はみえなくなりました。

忘れかけたころ、ご主人が一人でいらっしゃいました。

「あの時はありがとう。
でも、あれからすぐに亡くなりました。
私は、今度高齢者住宅に入ることになりました」とおっしゃっていました。

まだ50代だったのに・・

あんな元気だった奥さんが・・・

癌というのは、急激に痩せてしまいやつれてしまうようです。
そして胃がんは進行が早いのですね。

地元の小さなスーパーなので、お客様は圧倒的にご高齢の方が多いです。
いろいろなドラマを見てきました。

50代は老後の入り口とも言われています。

(私はもう入り口よりも、ずいぶん進んでいますが。)

老後って何が起こるかわからないのです。
50代だって何が起こるかわかりません。

なので老後のこと、考えるのももちろん大事だけど、50代の今をもっと大事にしよう、楽しもうと思いました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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