私は、いつも自分の今までの人生を呪っていました。
焦りと同情で、間違った結婚をしてしまったことで、苦しみの結婚生活をおくることになってしまいました。
夫を選び、夫と結婚したのは自分自身で、自己責任なんだとわかっていても、
周りの人がうらやましかった、うらやましいを通り越して妬みになっていました。
妬みというのは、あまりよくない感情だと思うので、消し去りたいと思いつつ、すぐにわいて、なかなか消えてくれません。
友達夫婦、兄夫婦、妹夫婦、とにかく仲がよさそうな夫婦は、全て幸せに見えて仕方ありませんでした。
でも、生きていることが奇跡だと、今日、思いました。 こんなに不平不満ばかり言って、私は、自分の置かれている立場を見ていませんでした。
小林麻央さん、川島なお美さん、がんで亡くなった人たちこそ、
自分は何も悪いことをしていないのに、なぜ私ががんに?と運命を呪ったと思います。
特に小林麻央さんは、小さいお子さんを残しての早すぎる死でした。
生きたい生きたいと望みながらも、叶わなかった方々がたくさんいます。
そんなことを思い、生きていることが奇跡であり、感謝なことなのだと気が付きました。
私の兄ですが、二年前に危篤となり、生死をさまよいました。
熱中症から敗血症になりました。
二週間、集中治療室にいて、最後は多臓器不全になり、お嫁さんも、妹も私も、兄の息子たちも、死を覚悟しました。
だけど、兄は奇跡の復活をはたして、今生きています。
車の運転ができなくなりましたが、あとは健康に戻っています。
そんな兄に、初孫が誕生しました。
元気な男の子です。
兄は嬉しそうに、初孫を抱き、facebookに、写真を投稿していました。
危篤を知っている仲間たちからの祝福の言葉の中に、生きていてよかったねが多くありました。
人間の命って、いつどうなるか本当にわからないので、やはり生きていること自体が奇跡だと感じます。
そして、息子のことを思いました。
弱い子で、私に心配ばかりかける子に、ほとほと手を焼いていました。
母さんは、なぜ俺の欠点ばかり見るんだ?
俺だって長所はある、そんなことを言っていたのを思い出しました。
そうだな、良い所見ようとしていなかったかも。
そして息子がこのアパートから出ていった後のことを想像してみました。
たまらなく寂しい気持ちになりました。
ある友人が、助言してくれた言葉を思い出しました。
K君は、もうすぐいなくなるんだよ。
一緒に暮らせるのも今だけになるかもしれない。
だから、その時間を大事にしなよ。
息子を大事にしなよ。
その通りだと思います。
息子との時間を大事にしようと思いました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。