老後を考える

高齢者住宅で亡くなられた方のお見送りをして、感じたこと。




今日は、母の住む高齢者住宅、サ高住へ行ってきました。
近くに住む妹も合流して、三人でランチを食べました。

母は、なんだかまた、認知症がすすんでいるように感じました。

一人ででかけて、迷って帰れなくなることもよくおこるようになってしまいました。

もう一人で外に出るのが怖い、と言うようになりました。

そして今日の母は、泣いてばかりいました。
理由がありました。

同じ階の方が亡くなられたのです。

母が、サ高住に入居して、一年と4か月の間に、もう何人も見送りました。

立ち直ったころに、またほかの友人が亡くなって。
仕方ないことなのですが・・・。

サービス付き高齢者住宅です、皆さん高齢で、終の棲家として暮らしている方ばかりです。 家族とは、住めない事情のある方が多いみたいです。

明日は我が身という恐れと、自分が記憶をなくしていくおそれと不安で、いっぱいなんだと思います。

そして、ランチの後、サ高住に戻ると、黒い車が止まっていて喪服の方がのっていました。
また別の方で、サ高住で暮らしていた方が、病院で亡くなり、自宅へ帰る前に、お別れにいらしたようです。

ケアマネやヘルパーさん、館長さん、たくさんの方が出てこられて、お見送りをされていました。 私も妹も母も、一緒にお見送りをさせていただきました。

母に見せたくない光景でしたが、母はきょとんとした顔をして見ていました。

遺族の方が、みんな泣いていました。

妹が、言いました。

「お母さんもこんな日が来るんだね。
そう思うともっと優しくしてあげなっきゃと思うんだけどね」と。

私も本当に、そう思いました。
母はもう83歳です。

いつまでも元気で、というわけにもいかず、いつかお別れが来ます。

もっと会いにいこう。
もっと優しくしてあげよう。

そう思いました。

部屋に戻ろうとすると、母の仲間に、何人か会いました。

皆さん、うれしいことを言ってくれました。

「お母さんは、明るくで優しくて、人気者なのよ、私も大好き」
社交辞令かもしれませんが、うれしかったです。

母を必要としてくれる人、母を好きだと言ってくれる人がいる、ここには母の居場所があるということにホッとしました。

私が帰ろうとすると、母はまた泣きました。

もう一生会えないような、二度と会えないような、別れを惜しむ泣き方に、私も涙がこぼれてしまいました。

こんなに泣かれたのは初めてでした。

もっと会いに行かなければ、そう思いました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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